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茨城・筑波実験植物園、珍しいラン約500点を鑑賞できる「つくば蘭展」

IGNITE / 2021年10月31日 7時0分

茨城・筑波実験植物園、珍しいラン約500点を鑑賞できる「つくば蘭展」

国立科学博物館「筑波実験植物園」では、10月31日(日)~11月7日(日)に企画展「つくば蘭展」を開催する。

世界有数の野生ラン保全施設である筑波実験植物園が保有する「つくばコレクション」から、開花中の貴重な野生種を約200点、さらに協力団体が丹精込めて育てた普段見ることのできない最新の園芸品種、そして失われつつある貴重な古典品種などを約300点、計約500点を公開する。

■ラン科植物が織りなす多様性

筑波実験植物園が発見した新種、デンドロビウム・ロゼイオドルムの花の香り物質の紹介、キノコから奪った栄養でつるを20mも伸ばす世界最大の菌寄生植物タカツルランの研究紹介、さらにこれまでに植物園で開花した日本固有の希少ラン科種の写真なども特別に展示する。

デンドロビウム・ロゼイオドルム

■ユニークで美しいランの数々

ここでは展示されるランや研究を少しだけ紹介する。

パフィオペディルム・サンデリアヌム

多目的温室では筑波実験植物園「野生ランコレクション」を公開する。

筑波実験植物園で系統保存している世界の野生ラン「つくばコレクション」から、開花中の貴重な野生種を約200点を展示する。世界でもっとも長い花のひとつ、パフィオペディルム・サンデリアヌム(Paphiopedilum sanderianum)の垂れ下がった花弁の長さは1mに達する 。

タカツルラン

また「世界最大の菌寄生植物 タカツルランの不思議な暮らし」も多目的温室で紹介する。植物なのに葉をもたず、キノコから奪った栄養でつるを20mも伸ばす、奇妙な植物タカツルランの生態を調べた。絶滅寸前の希少植物で、国内ではほとんど見られない。

ヤクシマラン

教育棟では写真展「つくばで咲いた世界のラン-日本固有の希少種-」を開催。筑波実験植物園で咲いた貴重なランの写真を展示する。今回は日本固有の希少種を特集し、日本固有のランを題材にしたデザイン作品も紹介する。

ヤクシマランは約9000 万年前、地球でもっとも古く登場したランのグループの 1 種で、原始的な姿をとどめている。ラン科進化の研究に欠かすことのできない種類だ。

またセミナーなどのイベントやグッズ販売なども行う。幻想的な蘭の世界をのぞく休日もいいだろう。

企画展「つくば蘭展」

開催時期:10月31日(日)~11月7日(日)
開催場所:国立科学博物館 筑波実験植物園(教育棟、熱帯資源植物温室、多目的温室、園内、研修展示館)
所在地:茨城県つくば市天久保4-1-1

国立科学博物館 筑波実験植物園ホームページ:http://www.tbg.kahaku.go.jp/event/2021/10orchid/index.html

(GINGA)

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