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東京、創業67年の工務店がつくる「ものづくり拠点」がグッドデザイン賞に

IGNITE / 2021年10月27日 0時45分

東京、創業67年の工務店がつくる「ものづくり拠点」がグッドデザイン賞に

町工場が、人々が集うものづくり拠点へとリノベーション。

■ものづくり拠点がグッドデザイン賞受賞

1954年の創業以来「住むほどに満たされる」をコンセプトに家づくりを展開してきた、東京・世田谷の桃山建設が2020年12月にオープンしたものづくり拠点「THE GUILD IKONOBE NOISE(ザ・ギルド イコノべノイズ)」が、グッドデザイン賞を受賞した。

「グッドデザイン賞」は公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度。ものの美しさや優劣を競うものではなく、審査を通じて産業の発展とくらしを豊かにするデザインを見つけ、広く伝えることを目的としている。

「THE GUILD IKONOBE NOISE」は、築40年余りの寮付き町工場だった施設をリノベーションした建物。

1Fは、オフィスや店舗が入居可能なテナントスペース、ものづくりができる木材加工場、イベントや打ち合わせに使えるキッチン付きシェアスペース。

2Fは、間取りによって選べる3タイプの住居スペースがあり、アトリエやワークスペース、ショールーム活用など、自由に使うことができる。

住居付き材木工場がもともと持っていた「住む」「働く」の機能はそのままに「ものづくりができる環境」の要素を加えた新しい価値の提供を目指す場所であり、入居者やテナントを中心としたコミュニティ創出のため、1F部分に共有スペースを設けた点が特徴だ。

定期的に入居者会議を行い、関係者の課題や提案を共有。運営の改善やコミュニケーションの円滑化を図るだけでなく、オープンスタジオデイなどを設け、入居者の活動を地域の人に知ってもらう機会をつくっている。

グッドデザイン賞の審査委員は、選定理由をこのように述べている。

「木材加工施設兼社員寮を、既存の木材加工場をそのままに住人が自由に使える場としてリノベーションしているところが素晴らしい。作ることが好きな住人が集まり、作ること・住まうこと・働くことがシームレスに起きうる建築になっている。大鋸屑の香りのする住まいはどこか懐かしさを感じさせる。作ることを通して住人同士の繋がりも深まると同時に、地域の人々も巻き込んだ活動になりつつあるようである。リノベーションを通して地域を活性化させている点を高く評価したい。」

■「工務店として、地域をおもしろくするチャンス」

桃山建設・専務取締役の川岸憲一氏は今回の受賞にあたり、このように語る。

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