福岡市美術館「ゴッホ展」傑作・糸杉も16年ぶり来日
IGNITE / 2021年10月30日 7時0分
世界中で愛される画家・フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。福岡市美術館は、クレラー=ミュラー美術館とゴッホ美術館のコレクションから52点の作品を集めた「ゴッホ展」を、12月23日(木)より開催する。
作品と併せて、ファン・ゴッホの評価と人気が高まっていく過程も辿っていくことができる。また、ミレー、ルノワール、スーラ、ルドン、モンドリアンらの作品20点もあわせて展示し、ファン・ゴッホ作品を軸に近代絵画の展開をたどるべく築かれた、ヘレーネの類まれなコレクションを展示している。
■〈糸杉〉の傑作、16年ぶりの来日!
「〈ヒマワリ〉のような作品にしたい」と、ファン・ゴッホがサン=レミで本格的に取り組み始めたのが、糸杉だった。まばゆい色彩の中で異彩を放つ、糸杉の濃い緑色の色調に心を奪われながらも、弟テオに宛てた手紙ではそれを表現する難しさがいくども吐露されている。
おそらく南仏滞在の最後に制作されたプロヴァンスの集大成といえる作品、16年ぶりの来日だ。
■ゴッホを「ゴッホ」たらしめた立役者の一人 ヘレーネ・クレラー=ミュラー
ファン・ゴッホの芸術に魅了されたヘレーネは、その感動を多くの人々と分かち合い、作品を後世に伝えるべく早くから美術館の設立を考えていたそうだ。
質の高い作品を選び、初期から晩年までの画業が辿れるよう体系的に収集している。美術館設立以前から、コレクションを公開し、国内外の数々の展覧会に快く作品を貸し出した。本展では、ファン・ゴッホの作品を世に広め、評価が確立される土壌を育んだヘレーネ・コレクションをじっくりと眺めることができる。
■《黄色い家(通り)》も!ゴッホ作品52点が一堂に会する貴重な機会
ヘレーネのコレクションに加え、ファン・ゴッホの没後に弟テオ、テオの妻ヨー、そしてその息子へと引き継がれた、ファン・ゴッホ美術館のコレクションから、《黄色い家(通り)》など4点を特別に出品する。ファン・ゴッホの油彩画、素描、版画、合計52点が一堂に鑑賞できる機会となる。
ゴッホの傑作を間近で観られる貴重な展覧会となるだろう。
ゴッホ展
会期:12月23日(木)〜2022年2月13日(日)
休館日:月曜日、12月30日〜1月1日、4日、11日
※ただし1月3日(月)、1月10日(月・祝)は開館。
※12月28日・29日、1月2日・3日はゴッホ展のみの開催。コレクション展示室等は閉室となる。
会場:福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園1-6)
観覧料:(一般)2,000円
ARTNEチケットオンライン:https://artne.jp/tickets
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