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ところざわサクラタウン「角川映画祭」でメディアミックス戦略の原点を探る

IGNITE / 2021年11月16日 19時0分

ところざわサクラタウン「角川映画祭」でメディアミックス戦略の原点を探る

最新テクノロジーにより名作の感動シーンを振り返る、映画制作とメディアミックス戦略。

ところざわサクラタウン

1976年「犬神家の一族」から始まり、45年目を迎えた角川映画。

それを記念して11月19日より、「復活の日」「里見八犬伝」「人間の証明」「蘇える金狼」「時をかける少女」「Wの悲劇」「天と地と」「セーラー服と機関銃」「ボビーに首ったけ」「幻魔大戦」など歴代の角川映画を特集上映する『角川映画祭』が開幕する。

今回は、この映画祭に合わせてデジタル展示システム「IT-One Quest」を導入したイベントを紹介しよう。

■制作過程の様子が作品と比較できる

デジタル展示システム「IT-One Quest」は、動画・静止画・テキストというデジタルコンテンツの比較研究のためのプラットフォームソリューションのひとつ。

デジタルコンテンツを連動させることにより、コンテンツ同士の同時比較を可能にする、三菱総研グループにおいてシステム開発事業を展開する「IT‐One(アイ・ティー・ワン)」社が提供する画期的なシステムだ。

「角川映画祭」での「IT-One Quest」は、1976年公開の角川映画第一作『犬神家の一族』を題材として、「読んでから見るか。見てから読むか。」をテーマにメディアミックス戦略の原点となった作品を、実際に「映画撮影で使用された撮影台本」「原作」「撮影された映画のシーン」を連動比較して閲覧することが可能な展示を提供する。

撮影台本には市川崑監督の様々な書き込みがあり、原作本と同時に表示して比較することで、映画制作にあたっての監督の狙いや制作過程における創作の深まりを読み取ることができる。

また、台本のページに連動した各シーンの動画が表示するだけでなく、撮影当時のスティール写真も連動して表示することで、映画作成の背景についての考察をさらに深めるものとなる。

公開当時、日本映画界の常識をぶち破り一大ブームを巻き起こした角川の映画制作とメディアミックス戦略。この分析は、これからのクリエイターにとって創作の一助となりそうだ。そして、角川映画のファンにとっても、貴重な資料として楽しめること確実だ。

展開期間:11月19日(金)〜12月19日(日)
展示場所:ところざわサクラタウン ダ・ヴィンチストア内
角川映画祭:https://cinemakadokawa.jp/kadokawa-45/
※「角川映画祭」は、11月19日(金)より、新宿の「テアトル新宿」「EJアニメシアター」と、ところざわサクラタウン「ジャパンパビリオンホールB」で開催。

(冨田格)

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