羽織の型を現代風に再編集!暖かな「HAORI LONG 綾織り」誕生
IGNITE / 2021年11月20日 22時30分
現代では日常的に着ることの少なくなった羽織を、今の時代に合わせて着やすく再編集。
うなぎの寝床は、東播染工の素材を使用した「HAORI LONG 綾織り」を販売開始。落ち綿とウールを混合しておりあたたかく、さっと持ち運べるような軽さも兼ね備えている。出かける時のお供にも、室内での温度調整にも活躍しそう。
■羽織の型を現代風に再編集
着物の上に着ていた「羽織」とよばれる上着を、現代の生活に沿う様に形を変化させ、着方に幅を持たせたいと考え、 性別や背丈を問わず着られるよう、丈を長めにしたり、着用時のゆとりを調節できるように紐をつけたり、細部に思考を巡らせている。着用にも選択肢をもたせようと前紐の結びだけではなく、交差させて作務衣(さむえ)のように着ることが可能だ。
■すっきりとした袖
着物の上に着る羽織は、下の着物に合わせて袖幅が広いため、現代の生活では不要と考えた。袖幅を思い切ってカットし、現代の生活に沿う様にすっきりとした仕上げに。袖は長めにし、袖口にスリットを入れているので、折り返すことで長さの調整ができる。
■前身のとめ
本来、止付けたものと金具を使用し、羽織紐を渡し結び付けて羽織は着用されていた。うなぎの寝床のHAORIは、紐を4本付けている。左右の脇に紐の通し口があり、内紐2本をその通し口から出し入れする事でさまざまな着用仕様がある。
・前紐を結ばない着方。前紐は内側に収納可能。
・作務衣のように着る、四つ結びの着方。
・シンプルにさっと前紐を結ぶ着方。
・後ろで結ぶ着方。紐は左右の脇にある紐と押し口より、内側から外側に出すことができる。
■素材は綿とウール
兵庫県の東播染工の生地を使用。綿57%・ウール43%の綾織で、生成するときに出る落ちわたをウールと混紡した糸を使用している。
織の組織は1-5綾織(ツイル)。緯糸を上下交互に重なり合うような織組織で、緯糸が渡る事で膨らみを持たせた生地。ワッシャー加工を施しており、熱をかけ洗う事で綿とウール縮率の変化で表面の凹凸が出て生地の表情が出るのと共に、ウールが縮絨された事により空気を通しにくく温かみを増す。
一見、無地のように見えても、織組織の凹凸やウールの絶妙なムラ感が合間って、触ってみたくなるような表情になっている。
さっと持ち運べて温度調整に便利なHAORI、現代では日常的に着ることの少なくなった羽織の新しいカタチだ。
HAORI:https://unagino-nedoko.net/product/tax_category/haori/
店舗:https://unagino-nedoko.net/store/
(田原昌)
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