テクノロジーが解決する労働人口減少問題、空港内緑地部の草刈作業を自動化
IGNITE / 2021年12月1日 22時0分
日本の大問題、超高齢化社会が引き起こす人手不足をテクノロジーで解決しようとする試み。
■空港で草刈自動化施工を実現する意味
「ヤンマーアグリジャパン(YAJ)」は、国交省が推進する空港内緑地部の草刈自動化施工の導入において、興和ビルメンテナンスを通して鹿児島空港へYTトラクター「YT488A ロボット仕様(ロボットトラクター)」を2台納入した。
空港着陸帯などの地表面には、航空機の安全な運用を目的に植生が施されている。
着陸帯の維持管理費における草刈関係の割合が41%を占めている。また、航空機の運行時間外での作業が中心となり、時間的制約や対応者の確保などの課題があった。
今回の「ロボットトラクター」採用により、これまで有人の操縦による草刈機(トラクター)で行っていた空港における草刈・集草作業を自動化することで、作業者不足の解消が期待されている。
「YAJ」では今後、2022年3月までに「鹿児島空港」を皮切りに、「丘珠空港」「北九州空港」「八尾空港」「那覇空港」の5箇所に順次納入を予定している。
空港での草刈作業デモの様子
■空港での草刈自動化施工について
「YAJ」は、農家の担い手確保、ノウハウの継承が課題となっている農業の省力化・自動化の実現に向け2018年にSMARTPILOTシリーズの第一弾として「ロボットトラクター」を発売。
GNSSなどの位置情報を元に作業区域・ルートを登録し、タブレットによる操作指示のみで設定ルートを自動走行し作業を行う。
ロボットトラクターの主な特長
専用のタブレットで、複雑な入力をすることなく自動作業の設定、開始・停止が可能。また、事前に設定した経路において、ステアリング操作、作業機昇降、前進・後進切替え、停止、PTO入・切、車速調整などを自動で行う。
レーザーや超音波で物体との距離を計測する安全センサーを搭載し、人の接近や障害物を検知すると条件に応じて自動で減速・停止する。
超高齢化社会が迫ってきている中、労働人口の減少に伴う人手不足は深刻さを増すばかり。その問題を、日本のテクノロジーを使って解決しようという取り組み。
今回は空港内緑地部の草刈作業の事例を紹介したが、様々なビジネスにおいて人手不足をテクノロジーの活用で解決できる局面はあるはずだ。今後も、そのような事例を取り上げて紹介していきたい。
ヤンマー公式サイト:https://www.yanmar.com/jp/
(冨田格)
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