徳島「サクラ青果店」ビジネス循環を変える四方良しのフルーツサンド専門店
IGNITE / 2021年12月27日 15時30分
![徳島「サクラ青果店」ビジネス循環を変える四方良しのフルーツサンド専門店](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/ignite/ignite_342674_0-small.jpg)
生産者・消費者・販売者・未来の「四方良し」実現にチャレンジするフルーツサンド専門店。
■ビジネス循環を変える四方良しのフルーツサンド専門店「サクラ青果店」
徳島市国府町のふじや社は、名西郡石井町にフルーツサンド専門店「サクラ青果店」をオープンした。
収穫した果実で形に不具合があったり、少し傷があるものは、一般的に市場に出回ることなくジャム等の加工品用として使用されているものもあるが、加工品にも回らず廃棄されている果実も少なくない。「サクラ青果店」では、菓子小売店では前例がないセルフ形式の販売システムに変えることで店舗人員を従来より削減し、その分を繁忙期に廃棄されている果実の集荷に回る循環を生み出そうとしている。
回収した市場に出回らない果実は、自社工場にて加工し、フルーツサンドのメニューの一つとして既存メニューと同等の価格帯で販売する予定。2022年の春先に収穫期を迎えるいちご農家との取り組みから商品化を図っていく。
地方企業の役割として、地元の生産者と共に今までの当たり前を見直し、今ある資源を最大活用して従来と違った価値を消費者に届けることで、消費者・生産者・販売者・今後の未来の「四方良し」という新しい循環を生み出し地球温暖化対策の一環になると考えている。
■「サクラ青果店」のフルーツサンド
市場でプロの目利きで程よく熟した新鮮な果実を直送して使用。生クリームは、果実に合うように研究を重ねオリジナルブレンドを完成、濃厚なミルク風味の生クリームをたっぷりサンドした。
この定番フルーツサンドに加え、廃棄されている果実を少しずつ商品化し、消費者の手元へ届け新しい価値を生み出す一歩を踏み出していく。
また、「サクラ青果店」ではセルフ形式を採用。選んだフルーツサンドを包装台までもっていき、ユーザー自ら袋に入れ、支払いは料金箱に投入。スタッフはあくまでも案内役となることで人数を削減。ユーザーの動向を見ながら無人化へとシフトしていく予定だ。
今までの当たり前に疑問を持ち、人がエネルギーをかける循環を変え、廃棄されている果実の集荷へエネルギーを注ぎ新しい価値を創造すると共に社会問題となっている環境問題と向き合っていく「サクラ青果店」。
徳島から始まったこの第一歩が、日本各地で生産や販売の循環を変えていくかもしれない。
サクラ青果店
所在地:徳島県名西郡石井町高川原字天神670-1
(冨田格)
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