新作65点が公開!舘鼻則孝の個展「PRIMARY COLORS」を品川区で開催
IGNITE / 2022年4月19日 0時30分
「構造色」とは、光の波長程度の微細構造によって生じる発色現象だ。物質自体に色素がなくても、その微細な構造によって光が干渉・分光することで発色して見える。
現在、品川区で開催中の舘鼻則孝(たてはな・のりたか)氏の個展「PRIMARY COLORS(プライマリーカラーズ)」では、この「構造色」を発現させる特殊なインクを用いた作品シリーズ《Primary Colors》を楽しむことができる。
Primary Colors, 2022, © 2022 NORITAKA TATEHANA K.K., Courtesy of KOSAKU KANECHIKA, Photo by GION
最新鋭の「構造色インクジェット技術」アートを初公開今回、制作に技術協力した富士フイルムの開発した「構造色インクジェット技術」は、デジタルデータを用いて加飾印刷を可能にするものだ。構造色を発現させるインクを用いたインクジェット技術は、世界的に革新的な新鋭技術であり、本展で初めて公開される。
Primary Colors, 2022, © 2022 NORITAKA TATEHANA K.K., Courtesy of KOSAKU KANECHIKA, Photo by GION
舘鼻氏は平面作品シリーズ《Primary Colors》て、このインクジェット技術とアクリル絵具を用いた彩色を掛け合わせるという試みを実施。発色現象と絵画的な抽象表現をマッチすることで、新たな視覚表現を生み出した。
「雲」の合成で日本独自の価値観を表現《Primary Colors》の表面に見える図像は、舘鼻自身が本作のために撮影した被写体である「雲」の画像を複数枚、合成したものだ。
©2022 NORITAKA TATEHANA K.K., Courtesy of KOSAKU KANECHIKA, Photo by GION
“雲”による表現は、眼下に広がる人々の生活のありさまをフレームし分節することで、複数の視点を1枚の画面の中に成立させる役割を担う。「天と地」や「生と死」というような、「一対の視点」による日本独自の価値観を象徴するモチーフであるとも言えるだろう。
伝統工芸技法を生かした創作経験が“新たな視点”のきっかけに本展で舘鼻氏が採用する素材や技法は革新的なものばかりだが、その背景には伝統工芸技法を活かした創作を続けるなかで生まれた視点があった。
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