東京・桜新町で“FARM to TABLE”!屋上ファームの採れたて野菜と魚を味わう
IGNITE / 2022年5月3日 11時0分
京都の老舗「小川珈琲」が手がける、東京都世田谷にあるカフェ「OGAWA COFFEE LABORATORY 桜新町」。
その屋上に水耕栽培と養殖のシステムをあわせ持ち、環境にやさしい農業として注目されている屋上ファーム「AGRIKO FARM 桜新町」が開園する。
朝採れ野菜が楽しめる“FARM to TABLE”「AGRIKO FARM 桜新町」で栽培した野菜は、「OGAWA COFFEE LABORATORY 桜新町」にて4月下旬よりランチコースの一部として提供する。
コース内容はスープ、前菜、メイン、パンにデザートとドリンクがついて税込3,300円。朝収穫されたばかりの瑞々しくて柔らかい野菜がそのままテーブルに並ぶ“FARM to TABLE”を都会で体験できる。
また、野菜と共に養殖する魚もメニューに取り入れる。魚は現在、生育中だ。
まるで小さな地球「アクアポニックス」屋上という立地を活かした開放的な空間と、都会の真ん中にありながらアクアポニックスから流れ落ちる心地よい水音が特徴の「AGRIKO FARM 桜新町」。
ここでは、リーフレタス、サラダ小松菜、水菜などの葉物野菜の栽培と、生命力が強く味わいが「鯛」に似ていることで注目されるイズミダイの養殖を同時に行う。
魚の食べたエサの残りや排泄物は、バクテリアが分解すると植物の栄養になる。そして、植物が栄養を吸収することで水が浄化されキレイな水が水槽に戻る。
アクアポニックスは魚と野菜どちらも同時に育てられることが魅力だが、魚が多すぎると水が汚れてしまったり、季節や環境の変化などバランスを見ながら育てることが大切。
まさに、魚、バクテリア、野菜、それぞれが元気に過ごせる共生環境を作り出す、小さな地球のようなシステムと言える。
食はもちろん設備・労働にも持続可能な環境を目指す野菜は、農薬・化学肥料などは不使用で、魚も抗生物質などを使用せず自然環境に少し手伝う形で育てている。
さらに循環に必要な栽培設備には、竹害に悩む地域から竹を譲り受けて活用している。
また、農園に設置されたカメラにより撮影された写真や映像はモニタリングが可能。遠隔地から植物の育成状況や魚の様子を観察したり、農園との音声コミュニケーションができることにより、365日休みがないと言われる農作業にも配慮した働き方が可能となる。
女優で「AGRIKO」代表の小林涼子女優業の傍ら、新潟県の父の友人の田んぼで家族と稲作の手伝いをしていた小林涼子氏。米作りの楽しさと美味しさに魅せられ、少しずつできることが増えてきた2021年、家族が体調を崩し農業を手伝えなくなったそう。
この経験から「もっとバリアフリーな農業はないのか」と考えるようになり、AGRIKOを設立。農林水産省「農福連携技術支援者」を取得し、AGRIKO FARMの開園に至った。春先にぐんぐん育つ苗のように育ち続ける会社を目指すという。
このゴールデンウィーク中に、屋上ファームで育てた野菜のランチを味わってみては。
OGAWA COFFEE LABORATORY 桜新町
所在地:東京都世田谷区新町3-23-8 エスカリエ桜新町 1階
営業時間:7:00〜22:00(L.O.21:30)
ランチタイム:11:00〜15:00(L.O.14:30)
定休日:年中無休
AGRIKO公式サイト:https://www.agriko.net
(hachi)
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