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伝統的な螺鈿の技で採用、万華鏡のように輝きを変える「鯖江バングルウォッチ」

IGNITE / 2022年5月12日 17時0分

伝統的な螺鈿の技で採用、万華鏡のように輝きを変える「鯖江バングルウォッチ」

「鯖江の眼鏡」と「越前漆器」がコラボレーションして生み出した鯖江バングルウォッチ「時伝(ときづて)」シリーズから、初の自動巻きムーブメントが登場。

新作は、光の角度で万華鏡のように文字盤の輝きの変わる「藍紅螺鈿」の技法を採用。希少な「薄貝」を使用した数量限定のプレミアムウォッチで、Makuakeより5月14日(土)10時から先行予約をスタートする。

「幸せ」を願い、螺鈿で吉祥文様を描く

文字盤には、螺鈿の技で縁起が良いとされる伝統的な吉祥文様をデザイン。日本には古来より身につけるものにさまざまな意味を込める習わしがあり、螺鈿の素材となるあわび貝も長寿をあらわす縁起物のひとつだ。この吉祥文様が放つ虹色の光が、光の角度で万華鏡のように表情を変え、「和」の優美さを作り出している。

七宝(左から)紅螺鈿、藍螺鈿

「七宝」とは仏教用語で、金・銀・水晶・珊瑚・瑠璃・瑪瑙(めのう)・硨磲(しゃこ)の7つの宝を指す言葉。「円満」や「調和」など、人間関係の豊かさを願う意味がある。

鱗(左から)藍螺鈿、紅螺鈿

三角形を連ねて魚や蛇の鱗(うろこ)に見立てた模様。昔から三角形には「魔除け」の力があるとされている。また、鱗は身を守るものでもあることから、こちらも「魔除け」としてよく使われるモチーフだ。

市松(左から)藍螺鈿、紅螺鈿

市松模様は、同じ柄が途切れることなく続く様から「子孫繁栄」「事業拡大」の意味を持つ。

宝石のような魅惑の輝き、蒔絵師の技が生む螺鈿細工

あらためて、今回の時計で用いられた「螺鈿」という技についてご紹介したい。

螺鈿とは、漆器の表面をあわび貝の貝殻などで飾る伝統的な技法のことで、1300年ほど前に中国から伝わったとされている。素材には、乳白色の「厚貝」と、赤、青、緑など宝石のような輝きを放つ「薄貝」があり、今回は厚みわずか0.1ミリ以下の「薄貝」を使用。時計を腕にかけたときに一番輝きを放つよう、蒔絵師が一枚一枚選別して貼りつけた。

「螺鈿は、材料の選別と向きが大事。方向が違うと光り方が鈍くなります」と、蒔絵師の山口明子さん。文字盤に置くパーツの色味を藍と紅で選り分け、実際に並べて光り方を確認してから薄貝を貼っていく。

螺鈿を貼った後、表面の凹凸をなくすため、漆の塗り、乾燥、研ぎの作業を3回繰り返すなど、手間暇かけて仕上げた。

貴金属ルテニウムメッキで重厚な仕上がりに

繊細な螺鈿の文字盤をより美しく見せる額縁として、フレームは重厚で高級感あふれる仕上がりを目指した。そこで素材として選んだのは、鯖江の眼鏡づくりで使われるルテニウムメッキ。金やプラチナと同等の貴金属で、肌にやさしいという特長があり、最高級の眼鏡フレームなどに使われる特別なメッキだ。

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