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鏡面性を持つ神秘的なアート<ニール・ホッド個展>が東京・六本木で開催

IGNITE / 2022年7月2日 10時30分

鏡面性を持つ神秘的なアート<ニール・ホッド個展>が東京・六本木で開催

ニューヨークの、“今”のアートシーンに触れてみよう。

イスラエル出身で現在ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ニール・ホッドによる個展「Echo of Memories」を、六本木のアートギャラリー「KOTARO NUKAGA」にて、7⽉9⽇(⼟)から8⽉27⽇(⼟)まで開催する。

ニール・ホッド《The Love Story of Young Helena》2022

アーティスト「ニール・ホッド」による個展を六本木で開催

本展は、ニール・ホッドの代表作であるクローム絵画のシリーズ「The Life We Left Behind」からの新作と、ファウンドフォトをベースに新たなイメージとして作り上げられた、モノクローム絵画の新作によって構成された展覧会。

クロームを用いて鏡面のような絵画を作り出す「ニール・ホッド」

1970年、イスラエルのテルアビブに生まれたホッド。ベツァルエル美術デザイン学院在学中に、ニューヨークのクーパー・ユニオン美術学部に留学。

彼の作品の中心には、人々の中に存在する生々しいアンビバレンスについての物語がある。道楽が罪とされることに疑問を呈し、代わりに好奇心を提案し、別の可能性や、人生よりも大いなるものについて考える時、現実はより美しいものになるのだと、ホッドの作品は伝えている。

あくなき探求を絵画というオブジェクトワークの枠を超えて示す

本個展のタイトルにも示された「エコー(Echo)」は、古代ギリシアにおいて、山や谷に向かって発した音の反響を木の妖精であるエーコーが返事したものだと考えたことから由来する。

ニール・ホッド《The Life We Left Behind》2022

ニール・ホッド《Leah》2022

ホッドの作り出すクローム絵画は、その鏡面性をもった表面特性から、環境や鑑賞者を絵画の世界に取り込みながら、揺らぎ変化をつづけ、終わりのない反響の中に思考を連れ込む。

ニール・ホッド《The Love Story of Young Helena》2022

抽象画を描くかの様なキャンバスは、アンモニア、ガソリン、さまざまな酸といった化合物が加えられ、その化学反応によって色彩層が劣化させられている。

最終的に色彩は部分的に剥がされ、こういった破壊的行為の中から光の輝きをすくい上げている。これらがホッドの絵画に神秘的な力をもたらしていると言えるのだ。

installation view at GAVLAK Palm Beach, Exile, 2022

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