老舗朱肉メーカーが手がける、伝統工芸を現代に昇華させた香水ブランド「EDIT(h)」

老舗朱肉メーカーの香水ブランド「EDIT(h)（エディット）」を紹介しよう。

香り全てに、長年同社が練朱肉に配合してきたアジア由来の香料を含めて調香されており、その独特のメイドインジャパンのフレグランスは、世界からも高く評価されている。

老舗朱肉メーカーから誕生した「EDIT(h)」

「EDIT(h)」は“香りと捺印は共に、アイデンティティを印す文化である”という哲学にもとづいて生まれた。

明治38年創業の日光印が、フレグランスと朱肉の意外な親和性を発見したことに始まり、「世界基準でエモーショナルなメイドインジャパンのフレグランス」を求めて誕生したユニセックスブランドだ。

日光印の6代目であり、「EDIT(h)」のクリエイティブ・ディレクター、葛和建太郎氏は、家業を継ぐ前は音楽ディレクターとして活躍していた。現代の香水コンシューマーの需要を、伝統工芸の品質という観点から見つめ直すことを思いついたという。

フレグランスの世界的イベントEsxenceへ出展

「EDIT(h)」は、6月に開催されたイタリア・ミラノの世界的な香水イベント「Esxence 2022」に出展した。同ブランドは国内フレグランスブランドとしては2社目となる参加を果たした。

「Esxence」は、世界中の香水ブランドが一堂に会し、多くの業界関係者や香水愛好家が訪れることからニッチフレグランスのメッカと称される。入場者数は延べ6000人、出展ブランドは280にのぼる。

「Esxence 2022」に訪れた来場者は、朱肉で名前が押印された試香紙と共に、実際の朱肉の香りも嗅ぎながら、その香りや、独自のルーツに拘ったボトルやパッケージングなどを体験。押印文化と現代カルチャーが融合したことにより生まれた、エディットのバックストーリーに耳を傾けた。

「EDIT(h)」は、業界関係者やインフルエンサー内で、今年の「Esxcence」で必ずチェックしなくてはならないブランドの一つとして噂が広がり、会期中はブースに来訪者が途絶えることなく押しかけた。

今後も海外でのイベントに参加

同ブランドは、今年の秋にはヨーロッパ他各地での香水の販売を開始予定。また、9月にはパリで行われる香水イベント「Rives de la beaute」に参加予定している。

石から彫った印鑑を再現したボトルの形も印象的な「EDIT(h)」には、香水をはじめ、ルームスプレーやキャンドルなども揃う。国内外問わず、贈り物として喜ばれそうだ。

EDIT(h) 公式サイト：https://edithtokyo.com/
EDIT(h) オンラインストア：https://edith.shop-pro.jp/

（hachi）