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話題の鎌倉殿ゆかりの工芸品を横浜でお披露目。ホテル「Pier 8(ピア エイト)」で歴史と匠の技を体感せよ

IGNITE / 2022年10月2日 17時0分

話題の鎌倉殿ゆかりの工芸品を横浜でお披露目。ホテル「Pier 8(ピア エイト)」で歴史と匠の技を体感せよ

10月31日(月)に開業3周年を迎えるInterContinental Yokohama Pier 8(インターコンチネンタル ヨコハマ ピア エイト)は、県内伝統的工芸品の振興を図ることを目的とした神奈川県とホテルとの初の取り組みとして、10月7日(金)~ 2023年1月31日(火)の期間限定で神奈川県伝統工芸品を展示。

本展示では、神奈川県を代表する工芸品「箱根寄木細工」「小田原漆器」「鎌倉彫」を紹介する。

神奈川県とホテルが初の取り組み

レストランを利用する方や宿泊する方に向けて、芸術の秋に相応しい日本の伝統とクラフツマンシップが織りなすアートを展示するインターコンチネンタル ヨコハマ ピア エイト。

神奈川県の伝統工芸品から歴史を感じられる展示となっている。

神奈川県を代表する工芸品が集合

平安時代に創始されたと言われている「箱根寄木細工」は、江戸時代末期に始まった寄せ木細工で様々な種類の木材を組み合わせ、それぞれの色合いの違いを利用して模様を描く木工技術で昭和59年に伝統工芸品に指定。

工芸品として私たちの生活を彩るほか、源頼朝が深く信仰し徳川家康が厚く崇敬した箱根神社では、喜びを寄せ(寄木)て幸福を招く「寄喜御守」として授与されている。

起源は室町時代中期頃と言われ、轆轤(ろくろ)で材に生漆を何度も摺り込んで制作する「小田原漆器」。

この手法は、小田原城建設のために集められた漆職人の手によって小田原漆器として発展、戦国時代には北条氏3代目の北条氏康が漆器職人を招いて「彩漆塗り(いろうるしぬり)」の技術が培われ、江戸時代中期には小田原漆器の技術が確立、椀や盆などの日用品だけでなく武具類にも漆を塗り始めたことで実用性を高めてきたという。

「小田原漆器」も「箱根寄木細工」と同様に昭和59年に伝統工芸品に指定されている。

そして、昭和54年に伝統的工芸品としての産地指定を受けた「鎌倉彫」。

13世紀半ば鎌倉時代、禅宗の移入に伴い宋から伝えられた美術工芸品の中に、漆を幾重にも塗り重ねた面に精巧な文様を彫刻した彫漆品があり、これに影響を受けた仏師たちが仏具を作りはじめたのが「鎌倉彫」の始まりで、宋の影響を受け仏具として作られはじめて以来、800年の時を超えて受け継がれている工芸品である。

「鎌倉彫」は廃仏毀釈運動によって仕事を失った仏師たちが、仏像制作から生活の中で使われる工芸品としての活路を見出した背景があり長い歴史の中で伝統と技術をつなぎ発展してきた。

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