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六本木 蔦屋書店にてカリグラファーMIKITYPE(ミキタイプ)の個展「snow falling on cedars」を開催

IGNITE / 2022年10月24日 19時30分

六本木 蔦屋書店にてカリグラファーMIKITYPE(ミキタイプ)の個展「snow falling on cedars」を開催

「六本木 蔦屋書店」では、1年ぶりとなる、アーティスト・MIKITYPE(ミキタイプ)氏の個展「snow falling on cedars」を2023年1月14日(土)まで開催中。

同展は10月22日(土)~11月4日(金)、11月11日(金)~11月26日(土)、12月16日(金)~2023年1月14日(土)の3部構成だ。

ハイブランドとのコラボが話題のMIKITYPE氏の個展を観に、六本木まで足を延ばしてみては。

ハイブランドとのコラボも話題のアーティスト

アーティストのMIKITYPE氏は、1992年北海道・札幌生まれ。2015年に武蔵野美術大学デザイン情報学科を卒業。

大学で書体デザインを学びながら、2011年にヘルマン・ツァップ氏の展示で文字芸術としてのカリグラフィーに出会い、主催していた三戸美奈子氏のもと学びはじめる。

Comme des Garcons、Sacai、N.Hoolywood、Shiseido、Adidasとの協業や、CartierやMontblancとインスタレーションを制作する。

繊細かつ力強い線が生み出す静寂な世界

ここで、現代美術史研究家/東京藝術大学博士課程・鈴木萌夏さんのMIKITYPE氏の作品と同展についてのコメントを紹介したい。

「息をのむように筆が画面に着地したかと思えば、素早くそしてリズミカルだが繊細に書かれていたライン。

そのインクは白く、雪解け水のように滴り、湿度を保ったまま画面上に存在している。その線は一見文字のように見えるが、決して記号のように人工的な線ではなく、むしろ風に揺れる草木のようである。彼の絵画は、カリグラフィーという様式を用いた風景画なのだ。

本来カリグラフィーとは、文字を装飾的にしたもので、あくまでも文字にとどまっているが、MIKITYPEはカリグラフィーの技術や筆を使う身体性はそのままに、文字という伝達手段を飛び越えて絵画として昇華させたのである。

札幌生まれの彼が幼い頃に見た原風景。あたりを見渡せば一面が白い世界。草木に雪がつもり、その上に生えた葉にもまた雪が積もってゆく……。

その複雑なレイヤーで構成されている風景をMIKITYPEはカリグラフィー特有の手首や腕の動き、1本のラインの中にインクの強弱を加えることだけで、極限まで筆数を減らし、描く。確かな技術に裏打ちされ、計算された繊細かつ力強い線が生み出す静寂な世界。

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