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歌川広重の名作に奮闘するドラえもん達が登場!コラボ浮世絵シリーズ新作「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」

IGNITE / 2022年10月27日 20時0分

歌川広重の名作に奮闘するドラえもん達が登場!コラボ浮世絵シリーズ新作「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」

オンラインショップ「浮世絵工房」より、ドラえもんと浮世絵のコラボシリーズの新作が発売される。その作品とは、ゴッホ、マネにも愛された雨の歌川広重の名作「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」だ。

ドラえもんとのび太だけでなく、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんも描かれている同作品。10月29日(土)の昼12時に予約受付を開始し、12月より順次発送する予定だ。

©Fujiko-Pro

困難を乗り越える姿を描いた歌川広重の名作

「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」は、歌川広重の『東海道五拾三次之内』の中で、最も有名な一枚といわれている。

絵師の広重は雨の風景を描くことを得意とし、中でもこの「庄野 白雨」は、広重の渾身の作品だ。ちなみに庄野は伊勢国(いせのくに、現在の三重県)の宿場であり、白雨とは夕立(にわか雨)のこと。

同作品には、突然の夕立の中、その坂を必死に登る駕籠かきと旅人達に扮した、ドラえもんたちのコミカルで、生き生きとした姿が描かれている。

突然の雨も楽しく感じられるドラえもんとのび太たちの純粋な姿。仲間と一緒ならどんな困難も乗り越えていけるという願いも込められている。こんなご時世だからこそより響くメッセージだ。

なお、同作品には最高級の「生漉奉書和紙」が使われている。伝統が織りなす「生漉奉書和紙」の風合いも、手に取って確かめてほしい。

©Fujiko-Pro

木版画に精通した職人たちが制作

このドラえもん浮世絵 「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」の制作に携わった職人たちについて紹介したい。

江戸木版画 彫師の菅香世子さん

彫師の菅香世子さんは、東京都荒川区の匠育成支援事業の職人見習いに応募、江戸木版画の彫師として7年間の修業を経て独立した。現在は、数少ない経産省認定の女性伝統工芸士として、卓越した技で浮世絵木版画の文化継承に貢献している。

江戸木版画 摺師の鉄井裕和さん

木版画摺師・鉄井孝之さんの次男として東京で生まれた摺師の鉄井裕和さん。父に師事し修業を重ねながら、各展覧会で摺りの実演を精力的に行っている人物だ。2009年11月には、ロシアサンクトペテルブルグの露日友好会館で開催された文化催事においても好評を博した。

人間国宝・岩野市兵衛さんが漉いた和紙

九代 岩野市兵衛さんは、2000年6月に国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定された名人だ。木材パルプ等を使用しない、楮だけを使用した生漉き奉書一筋に専念。越前和紙に伝承される古来の技法に作られた強靭かつ繊細な和紙は、版画紙として多くの美術作家、浮世絵木版画に提供されている。

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