<長野県立美術館>日本を代表する現代彫刻家・戸谷成雄氏の個展開催。初期から近年の30作品を展示
IGNITE / 2022年11月5日 0時0分
『森の象の窯の死』(1989)は、タイトルの意味そのものに言語に限定しえない空間表現が与えられ、戸谷氏の彫刻概念「表面・構造」が「言語」と結びつけられている例だ。また、『双影体Ⅱ』(2001)は、鏡像関係にある2つの直方体による「表面・構造」にあえて「間」が作られており、空間の余韻を感じさせる。
浮彫彫刻での「表面・構造」を問う展開も、スケールの大小にかかわらず、戸谷作品に通底する深い思索の存在を表している。
同展のキャッチフレーズの「ある全体として」は、戸谷氏が自身の彫刻について述べるときに頻繁に用いる言葉でもある。「ある」は「或る」や「在る」を意味しており、「大きな一つのかたまり」を意味する「全体」にかかると、矛盾をはらんだフレーズとなる。まさに戸谷氏の彫刻観の複雑さを如実に物語る言葉といえる。
年代ごとの変化も味わえる戸谷作品の全貌を探求しよう。
戸谷成雄 彫刻 ―ある全体として
期間:11月4日(金)〜2023年1月29日(日)
会場:長野県立美術館 展示室 1・2・3
所在地:長野県長野市箱清水1-4-4(善光寺東隣)
長野県立美術館公式サイト:https://nagano.art.museum/
(hachi)
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