ミュシャ芸術の頂点をなす作品群を紹介する「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」
IGNITE / 2022年11月17日 19時0分
ミュシャの故郷チェコから京都へ。
アール・ヌーヴォーの代表的な画家、アルフォンス・ミュシャのデザインの仕事に着目した展覧会が、2023年2月17日(金)から3月26日(日)まで、京都駅ビル内にある美術館「えき」KYOTOにて開催される。
約160点の作品を楽しめる「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」アール・ヌーヴォーの代表的な画家として知られるアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、サラ・ベルナールの演劇ポスター「ジスモンダ」をはじめとする数々のポスター作品で知られているが、実際に彼が手掛けたジャンルは非常に多岐にわたった。
ミュシャ作品に特徴的な優美な女性像と花々を組み合わせたグラフィックおよびプロダクトデザインは、絵画作品とはまた異なる魅力を宿している。
同展では、チェコ在住のズデニェク・チマル博士のコレクションから、ベル・エポックの時代を象徴するミュシャ芸術の中で、とくにデザインの仕事に着目。マルチ・アーティストとしてのミュシャについてひもとく。
第1章「挿絵画家としての出発 Different Way 」イヴァンチッツェ生まれのミュシャが画家をめざしはじめたのは、故国チェコおよびウィーンにいるときだった。20代半ばを過ぎた頃、ミュンヘンを経て芸術の街パリのアカデミー・ジュリアンに入学する。
パリでのミュシャは、当初生活のため、雑誌や書籍に挿絵などを描いていた。この章では、まったく無名の画家であったミュシャが、夢をつかむために行っていた、才能あふれる初期の仕事の数々を紹介。
第2章「成功の頂点― ポスターと装飾パネル Apex of his Career」1895年の年明け、ミュシャはまさに一夜にして有名になった。女優サラ・ベルナール演じる劇『ジスモンダ』のポスターが一斉にパリの街に貼りだされた。
それは、ミュシャにとっての栄光への第一歩であるとともに、アール・ヌーヴォーを象徴的するポスターのはじまり。以後ミュシャはその第一人者としてこの分野で活躍していく。この章では、このポスターをはじめ装飾パネルなど、ミュシャ芸術の頂点をなす作品群を紹介。
第3章「生活のなかのデザイン Everyday Life」アール・ヌーヴォーの時代は、生活革命、すなわち消費文明のはじまりでもあった。その中で、ミュシャはさまざまな商品のパッケージを手がけた。既存の図案や新規に考案した図案を商品の広告に利用したのだ。
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