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京都市指定名勝・廣誠院に誕生する、1年に100組限定の宿坊と食堂。美しい庭園を眺めながら特別な滞在を

IGNITE / 2023年1月10日 23時0分

京都市指定名勝・廣誠院に誕生する、1年に100組限定の宿坊と食堂。美しい庭園を眺めながら特別な滞在を

京都の元伊集院兼常(いじゅういん かねつね)別邸、非公開寺院「廣誠院」の敷地内に、1月23日(土)に「宿坊KANETSUNE(しゅくぼうかねつね)」と「食堂ICHIFUNE(じきどういちふね)」が開業する。

同施設は、七代目小川治兵衛が兼常に作庭をここで学んだと述懐する、計算された近代庭園の美が江戸時代のまま残る京都市指定名勝。なお、宿坊に宿泊できるのは1年に100組限定となっている。

天才兼常が考案した指定名勝

廣誠院は、高瀬川の起点となる一之船入の南側、「ホテルオークラ京都」に隣接している市内中心地に位置し、明治の頃、旧薩摩藩士・伊集院兼常によって屋敷として建てられた。また、ホテルオークラ京都は、かつて伊集院兼常の敷地の一部だったという。

紀貫之に姓の起源があるといわれる伊集院家は、薩摩藩では営繕関係の仕事を手がけていた。のちに屋敷は住友家の初代総理事・廣瀬宰平の息子である満正の手に渡り、1952(昭和27)年からは臨済宗の寺院としてひっそりと守り受け継がれてきた。

これまで、ほぼ一般に公開されることなかったこの寺院の敷地内に、宿坊と食堂が誕生。今回この施設を利用するゲストは、限定的に京都市の指定名勝に立ち入ることが出来るようになった。

非公開寺院にある「宿坊KANETSUNE」「食堂ICHIFUNE」

寺院は指定文化財・指定名勝である本堂を次世代に大切に継承するべく、これからも非公開として守られるが、敷地内に位置する「宿坊KANETSUNE」は、1日1組1棟貸しの宿泊施設として利用できる。

ひとたび門をくぐると、京都の中心とは思えない静謐なプライベート空間が広がる。時空を超えた歴史の流れに漂って、非日常の時間を過ごしてみよう。

なお、この景観を守るため、1年に100組のみ一般予約のゲストを迎える会員制宿坊となっている。

1棟貸しの「宿坊KANETSUNE」

「宿坊KANETSUNE」は、プリツカー賞等数々の受賞歴を持つ建築家・伊東豊雄氏が監修、岡野道子氏が設計した施設だ。庫裡をリノベーションし、シンプルに伝統とモダンの1棟貸し宿坊は、ホテルでは味わえない別荘のような京都暮らしを体験できる。

静かな時を刻む庭園の朝、高瀬川の水を引き込んだ池、木々の葉音、撮影できない指定名勝は実際に訪れそこにたたずんだ人のみが体感できる特権だ。

「食堂ICHIFUNE」も貸し切れば完全なプライベート空間に

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