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箱根・ポーラ美術館にて水面&箱根仙石原の自然をテーマにした丸山直文「水を蹴るー仙石原ー」展を開催

IGNITE / 2023年1月15日 9時0分

箱根・ポーラ美術館にて水面&箱根仙石原の自然をテーマにした丸山直文「水を蹴るー仙石原ー」展を開催

「ポーラ美術館」の「アトリウム ギャラリー」にて、HIRAKU Projectの14回目・丸山直文「水を蹴るー仙石原ー」展を、1月28日(土)から7月2日(日)まで開催する。

丸山氏独特の画法による水面を描いた作品群に加え、箱根仙石原の豊かな森の取材から生まれた新作も必見だ。

「新作のためのイメージ」 2022年 Copyright the Artist. Courtesy of ShugoArts.

丸山直文氏の作品を展示する「水を蹴るー仙石原ー」

「ポーラ美術館」のHIRAKU Projectは、過去にポーラ美術振興財団の助成を受けた作家を紹介する展覧会シリーズ。第14回目の「水を蹴るー仙石原ー」では、国内外で数多くの展覧会を開催し、国内の主要な美術館に作品が収蔵される、日本を代表する作家・丸山直文氏を紹介する。

同氏は、1990年代の活動初期から、一貫して絵画を描き続けている。その画風は、カンヴァスを立てて描く、伝統的な絵画の制作法とは異なり、水を含ませた綿布を床に置き、水平な状態で作品を描くのが特徴。

にじみ・ぼかしを意図的に取り入れた画面の中で、かたちの境界は曖昧に揺らぎ、アクリル絵具の鮮やかな発色とともに、判然としない夢のような世界を生み出す。

Copyright the Artist. Courtesy of ShugoArts. Photo by Shigeo Muto

水面を描くことで人類の不確かさを表現する作品群

例えば、水たまりを蹴り上げると、水面に映った静寂な世界が崩れる。そのように、人類を取り巻く環境はとても不安定で、一たび、災害・パンデミック・気候変動などが起こると、瞬時に世界が一変してしまう可能性がある。

今回の展覧会「水を蹴る―仙石原―」というタイトルには、そんな人類の不確かさに対する丸山氏の意識が顕れているという。

近年の丸山氏の作品には、制作の過程において「水」がとても重要な役割を担ってきた。本展示会では、水面を描いた作品群に加えて、箱根・仙石原の地をテーマに「ポーラ美術館」を取り囲む、豊かな森への取材から生まれた新作も発表する。

その一つが、湿潤な土壌でしか育たない、赤褐色の美しい幹肌が特徴的なヒメシャラの木々。手で触れると、極めて薄い幹皮を通して冷たい水を感じるこの木の感触は、さながら表面を薄いヴェールに覆われたかのような丸山氏の絵画のあり方を想起させる。

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