東京都美術館にエゴン・シーレやクリムトのアートグッズが登場！サステナブル木材を使用したポストカードも

現在、東京都美術館にて開催中の「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」。同展に合わせて、エゴン・シーレとクリムトの名画6作をモチーフにした計8種のアートグッズが、東京都美術館ミュージアムショップとオンラインショップに登場した。

今までにない、サステナブルな木材でできた「タッチミー！ポストカード」などの新作も注目だ。

文具、アート、サステナブルが融合したPENONアートプロジェクト

地球や社会の課題解決に繋がるものづくりを行う「ペノン」では、昨年から「PENONアートプロジェクト」を実施している。同プロジェクトの目的は、身近な存在の「文具」と感性を刺激する「アート」、そして地球環境の保全を目指す「サステナブル」の3要素を融合することで、豊かなライフスタイルの実現を目指すこと。

昨年は同プロジェクトから、世界の名画をリアルな凹凸で表現した「タッチミー！アートペン」が誕生。同アイテムはその開発工程において、名画の筆致やレリーフ状の起伏を精巧に表現するため、絵を立体的に変化させてオリジナルの3Dデータを制作。独自開発のプリント技術を用いて何層にもわたる薄いインクの重なりを作ることで、名画を凹凸で表現している。

そして今回、プロジェクトの新商品として「タッチミー！ポストカード」の展開がスタート。

これは、アートペンと同じ技術を活用し、紙製ポストカードでは表現できなかった名画の筆のタッチや絵の具の盛り上がりといった高精細な凹凸を表現した木製ポストカードだ。

端材や廃材を再利用資源にしたMDF製の木材を使用するなど、素材にもこだわった。硬さも十分で、棚やテーブルにそのまま立てかけるだけでインテリアにもなる。もちろん、日本国内であれば120円でポスト投函も可能だ。

早速、注目のアイテムの一部を紹介したい。

エゴン・シーレの「膝を立てて座る女」

床に座って挑発的なポーズで視線を送る女性は、シーレの妻・エーディトがモデル。色鮮やかな赤い髪と緑の服が印象的だ。

シーレ独特のゆがんだ線描写を凹凸で引き立たせながら、女性の体にはあえて大きな起伏をつけずに、なめらかな肌の質感を表現。見る人にインパクトを与える原画の世界観を、そのままポストカードとペンに閉じ込めた。

クリムトの「接吻」

男女の愛を表現した「接吻」は、言わずと知れたクリムトの代表作。

金箔を使った作品の絢爛さを表現するために、原画に限りなく近い色調を再現し、全体のバランスを見ながら緻密な凹凸を施した。