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光や立ち位置で変化するアルミニウムの作品。SHINSAKU DW氏の作品展「404 NOT FOUND」

IGNITE / 2023年4月18日 15時0分

光や立ち位置で変化するアルミニウムの作品。SHINSAKU DW氏の作品展「404 NOT FOUND」

今年移転オープンした東京・池尻の「OFS.TOKYO」内にある「OFS GALLERY」にて、4月28日(金)〜5月28日(日)の期間、北海道を拠点とする現代美術家、SHINSAKU DW氏の個展「404 NOT FOUND」を開催する。

<FRANNY AND ZOOEY>from the series「corridor」(left/right) 2012

豊かな鑑賞体験を生み出すアルミニウムの作品

SHINSAKU DW氏は、板状のアルミニウムの上に銀色のペイントを使って描いた2つの抽象絵画を一定の決まりに従って裁断し、互い違いに並べ直した上で土台に取り付け、似て非なる2つの絵画を生み出すといった制作を長年にわたり行ってきた。

作品は極めてミニマルな幾何学形状で表現。それらは観る者の視点をずらしたり、錯覚を起こさせたりしながら、豊かな鑑賞体験を生み出している。

作家にとって東京では初めてとなる今回の個展には、同展のために制作された最新作と近作を合わせて展示。また、彼の作品をモチーフとしたグッズも販売する。

「再現性のないものを作りたい」という作家の意図

SHINSAKU DW氏は、アメリカの抽象表現主義やミニマリズムの作家に影響を受けてきたという。

プラスチックのパネルを使った平面作品を制作していた彼が、アルミニウムという素材と出合ったのは1995〜96年頃のこと。支持体であるアルミニウムの板厚を変えたり、アルミニウム板のフレームへの固定方法をリベット留めから接着での固定へと変えたりしながらも、彼は常にアルミニウムを主な素材として作品制作を続けてきた。

なぜなら、「アルミニウムを選んだのは、ニュートラルな素材を使いたかったから」という。

彼はまた、次のように語る。

「僕の作品は、見る人の立ち位置や展示空間の光の具合によって見え方が変わる。

そういった複雑性を作品に持たせることで、一見同じような2点が並んでいても、そこにある違いを見出そうと鑑賞者が引き寄せられるのではないか。それが複製可能なものとの差だと思うのです」

<Have You Ever Seen The Rain? #1>(left/right) 2008 Exhibition view at Sapporo Art Park Museum

展覧会のタイトルがもつ意味

SHINSAKU DW氏には美術作家であるのと同時に、トヨタのワンメイクレースのドライバーという一面もある。

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