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東京・恵比寿のデザインギャラリー「SOMEWHERE TOKYO」で、藁作家ARKOの個展「藁、息遣い。」を開催

IGNITE / 2023年5月15日 22時0分

東京・恵比寿のデザインギャラリー「SOMEWHERE TOKYO」で、藁作家ARKOの個展「藁、息遣い。」を開催

現代作家による目で見て、美しい家具、アートを中心に扱っている東京・恵比寿にあるデザインギャラリー「SOMEWHERE TOKYO」が、藁(わら)作家として活動するARKO(アーコ)氏の個展「藁、息遣い。」を5月19日(金)より開催する。

ARKOの作品を日本で観ることができる希少な機会

ARKO(アーコ)氏は、東京を拠点に活動をする藁作家。稲藁を使用してウォールスカルプチュアを制作し、昔ながらの技術、素材という消えゆく日本の風習を新たな形で現代の生活に再生させている。ファッションブランドのLOEWE(ロエベ)とのコラボレーションなど欧米を中心に高い評価を得ている。

今回の個展「藁、息遣い。」では奄美泥染により染めた藁を使うことで、新たな表現力を増した新作も含まれ、海外で作品を発表することが多い中、日本で観ることのできるまたとない機会となる。

Composition Marcato C – black shadow / red shadow(W550 H950 D90 mm (各々)藁、糸、キャンバス)

崖の上の突風(W1000 H1300 D100 mm・藁、糸、キャンバス)

砂漠の火影(W850 H1100 D90 mm・藁、糸、キャンバス)

Composition Quartetto(W450 H450 D80 mm・藁、糸、キャンバス)

作家自身による創作活動についての言葉

作品には稲藁を用いている。稲藁は、米を収穫した後の茎の部分を乾燥させたものだ。主に米を主食としてきた東アジアから南アジアにかけて、その副産物である藁も色々な形で有効利用されてきた。日本でも農業のための飼料としてだけでなく、草鞋、蓑、布団、食物の梱包、移動用のbagなど日常生活の中に深く入り込み、あらゆる場面で藁が活躍した。ただこれは100年くらい前までの話だ。

現在の日本では、新年を祝う飾り物として「しめ飾り」という藁細工が使われているくらいだ。ゆえに現代生活(とりわけCity Area)では目にしなくなった藁だが、米中心の生活が変わったわけではない。米が作られる以上は藁も同様にできてはいる。日本は米文化が基盤となって風習、習慣、民族性を形成していることは自明のことである。民族としての核となるものを探るために、藁と向かい合うようになった。

従来の藁の使い方はそのほとんどが編むことで、形をつくることにある。藁そのものを現代生活の中で見ないことには必要としない理由があるわけで、従来とは違う新しいものにすべきと考えた。そこで編むことはやめ、藁そのものをありのまま縫いつけることにした。一本一本の藁をドローイングの線とみなして描いている。

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