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大森暁生氏の彫刻約100点と心の内に迫る言葉が「そごう美術館」に集結。霊気を帯びたような作品が目を奪う

IGNITE / 2023年5月21日 22時0分

大森暁生氏の彫刻約100点と心の内に迫る言葉が「そごう美術館」に集結。霊気を帯びたような作品が目を奪う

そごう横浜店にある「そごう美術館」にて、6月3日(土)~7月9日(日)の期間、「霊気を彫り出す彫刻家 大森暁生展」が開催される。

神秘的な生命感と今にも動き出しそうな躍動感をまとう作品や、作家の心の内に迫る言葉の展示、ギャラリートークやサイン会といったイベントを通じて、大森氏の世界に触れてみたい。

リアルを追求した彫刻、異分野とのコラボで幅広い表現

同氏は、1996年に愛知県立芸術大学を卒業後、籔内佐斗司(やぶうちさとし)氏の工房で修業し、99年に工房D.B.Factoryを開設して独立。国内外のギャラリーや美術館などでの発表に加え、ファッションブランドやミュージシャンとのコラボ、飲食店のディレクションと、活動は多岐にわたる。

主に木と金属を素材とした作品は、実在するものから架空のものまで、命あるものをモチーフに制作。霊気を帯びているかのような神秘性と、今にも動き出しそうな躍動感が特徴だ。

『月夜のテーブル―Cougar―』(2004年)Photography by KATSURA ENDO

彫刻約100点、大森氏の言葉とともに展示

同個展は、関東の美術館では初開催となる大森氏の大規模個展。初期作品から最新作まで約100点とともに、同氏が作品や彫刻家という仕事に対して抱く深い思いを言葉にして展示する。

代表作はじめ注目シリーズ、ドラマなどへの提供作品も

見逃せないのは、大学の卒業制作『カラスの舟は昇華する』(1996年)、『ぬけない棘のエレファント』(1999年)、『死に生ける獣-Babirusa-』(2016年)などの代表作だろう。

『死に生ける獣―Babirusa―』(2016年)Photography by KATSURA ENDO

また、鏡のギミックによりモチーフが軽やかに浮遊して見える「in the frame」シリーズより、『Butterfly in the frame(Type-A)』や『wo Anacondas trapped in the frame』などが登場。熊本市動物愛護センターに保護された犬や猫を題材にした『光の肖像』シリーズも展示される。

さらに、『ルパンの娘』(ドラマ版・劇場版)やTBS日曜劇場『Get Ready!』への提供作品『Gothic lunatic』なども登場する。

10年の歳月をかけよみがえらせた大日如来像の一部も展示

同氏は、約1200年前に空海が東寺に造り、1486年の文明の土一揆で焼失した幻の大日如来像をよみがえらせる「完全版大日如来坐像制作プロジェクト」に参画中。空海の定義をもとに同氏の解釈を加え、10年の歳月をかけ完全に仕上げた像を、10月に讃岐國分寺へ奉納予定だ。

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