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島根の砂浜に歩くビーストが出現。科学と芸術を横断するオランダのアーティスト、テオ・ヤンセン氏の世界

IGNITE / 2023年6月1日 17時30分

島根の砂浜に歩くビーストが出現。科学と芸術を横断するオランダのアーティスト、テオ・ヤンセン氏の世界

目にした瞬間「これはなんだ!?」と思わず声が出そうになる奇抜な造形作品「ストランドビースト」。

“現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ”とも称される、オランダ出身のアーティスト、テオ・ヤンセン氏の個展が中国地方に初上陸。7月7日(金)から島根県立美術館で「テオ・ヤンセン展」が行われる。

テオ・ヤンセン《アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ》2013年 ©Theo Jansen

オランダの海面上昇間題から誕生したストランドビースト

「ストランドビースト」の名は、オランダ語で砂浜を意味するstrand(ストランド)と、生命体を意味するbeest(ビースト)を組み合わせた言葉だ。風力により生物のように歩行する。

作者のテオ・ヤンセン氏は、オランダ・デルフト工科大学で物理学を専攻した後に画家に転向したという異色の経歴をもつ。

1990年から風の力で動くストランドビーストの制作を開始し、その後、世界各国にて個展を開催している。

テオ・ヤンセン《アニマリス・ペルシピエーレ・プリムス》2006年 ©Theo Jansen

プラスチックチューブで構成されたインパクトのある造形は、故国オランダの海面上昇間題解決のため、海岸に自生して砂を積み上げる防波堤ができないか、という発想を基点として生まれた。

テオ・ヤンセン《アニマリス・オルディス》2006年 ©Theo Jansen

今回の展示では、日本初公開の「アニマリス・スクイーラ」を含む近作まで14点を観覧できるほか、巨大な作品が実際に動く様子も見られる。

テオ・ヤンセン《アニマリス・アデュラリ》2012年©Theo Jansen

期間中に行われるさまざまな関連イベント

期間中は、さまざまなスペシャルプログラムが企画されている。7月7日(金)には美術館ロビーでオープニングセレモニーが行われる。参加を希望する場合は事前申し込みが必要だ。

同じく7月7日(金)にはMedia Force社のシニア・プロデューサー 宮島 弘治氏によるオープニングギャラリートークが行われる。

テオ・ヤンセン《ホーリーナンバー(聖なる数)》 ©Theo Jansen

毎日10:30から18:30まで60分~90分おきに開催される「リ・アニメーション(Reanimation)」では、ストランドビーストが動く様子を鑑賞できる。実演時間は15分間程度。

また、お盆期間を除く平日17:00以降に来場すると、「サンセットプレゼント」として各日先着100名に非売品のオリジナルステッカーがプレゼントされる。

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