京都国立近代美術館にて開館60周年記念イベント開催|前衛陶芸を世に広めた陶芸集団「走泥社」の活動を紹介
IGNITE / 2023年6月16日 16時0分
戦後から現代にかけて、陶芸が光を浴びるようになった経緯が明らかに。
7月19日(水)から、京都国立近代美術館にて「開館60周年記念 走泥社(そうでいしゃ)再考 前衛陶芸が生まれた時代」が開催される。同展では戦後、日本の陶芸界において中心的な役割を果たした前衛陶芸家集団の「走泥社」に焦点を当て、その活動を紹介する。
八木一夫《ザムザ氏の散歩》1954年 京都国立近代美術館蔵
日本の陶芸界を牽引した「走泥社」の活動を語る1948年に八木一夫さん、叶哲夫さんさん、山田光さん、松井美介さん、鈴木治さんの5人により京都で結成された走泥社。同集団はその後、会員の入れ替わりを経ながら50年間にわたり、日本の陶芸界を牽引してきた。
走泥社にはさまざまな功績がある。しかし、わかりやすくもっとも大きな功績を挙げるとするならば、「長年の活動を通じて、陶によるオブジェを世間に認知させた」という点だろう。そして、「陶芸固有の表現世界を切り開いた」ということも。
同展は、そんな走泥社の活動全体を紹介するおそらく初めての試みだという。
走泥社や当時の陶芸界と関連する作家の作品・資料を紹介同展では、走泥社活動期間の前半期25年間にフォーカス。走泥社は同人の増減を繰り返しながら活動を続けたが、今回は1973年までに一時期でも走泥社の同人であった作家のうち、31名の作品および関連資料を紹介する。
鈴木治《作品》1954年 個人蔵
山田光《塔》1964年 京都国立近代美術館蔵
森里忠男《作品B》1955年 個人蔵
また、当時の陶芸界に影響を与えたパブロ・ピカソやイサム・ノグチの作品、また同時期に前衛陶芸を牽引した四耕会、そして陶彫の辻晉堂など、走泥社以外の団体や作家も一部交えつつ、約180点の作品および関連資料も披露。さまざまな展示を通じて、前衛陶芸が生まれた時代を振り返る。
陶芸が愛され続ける理由について知れる良い機会となりそうだ。
開館60周年記念 走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代
会期:7月19日(水)~9月24日(日)
会場:京都国立近代美術館
所在地:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
開館時間:10時~18時 ※金曜日は20時まで/入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日 ※8月14日(月)、9月18日(月・祝)は開館
観覧料(税込):一般1,700円(前売1,500円)ほか
美術館オンラインチケット販売ページ:https://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionarchive/2023/454.html
公式オンラインチケット販売ページ:https://www.e-tix.jp/sodeisha/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000108310.html
(IKKI)
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