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手に合う箸の長さは一咫半(ひとあたはん)?箸のパーソナライズサービス「itten」に聞いた理想のマイ箸

IGNITE / 2023年7月21日 20時0分

手に合う箸の長さは一咫半(ひとあたはん)?箸のパーソナライズサービス「itten」に聞いた理想のマイ箸

日本人がほぼ一生使い続ける道具、そのひとつは “箸” ではないだろうか。

自宅に “マイ箸” がある人がほとんどで、箸専門店を訪れる人もいる。しかし、自分の手のサイズに合わせたオーダーメイド箸を持っている人は、そう多くないだろう。

手のひらから最適な長さを計測し、本当に手に馴染む一膳を届ける箸のパーソナライズサービス「itten(イッテン)」を展開するみらいきれい社に、 “理想の箸” について聞いてみた。

箸は江戸時代から長さが変わっていない!?

「実は、箸の長さは江戸時代から変わっていないってご存知でしたか?」

そう話すのは、みらいきれい社のitten事業部部長・西村氏だ。市販の箸のほとんどは、女性用は長さ21cmで、男性用は23cmと、江戸時代からほぼ変わっていないという。

自宅で過ごす時間が長くなったコロナ下で、同社代表の石渡氏が新規事業として立ち上げたのが「itten」だった。

「現代人は江戸時代の人と比べて、男女ともに身長が15cmほど伸びています。だからこそ、お箸も現代人に合わせたものにすべきだと弊社は考えました」(西村氏)

なお、理想の箸の長さは江戸時代から決まっていて、「一咫半(ひとあたはん)」とされている。一咫半は、親指と人さし指を90度に広げた長さの1.5倍だ。

「itten」は、個人によって異なるこの一咫半を計測し、長さ18.0cmから27.0cmの間で、ミリ単位で長さを調整した箸を製造している。

ネットから注文すると、まず自宅に計測シートと木材サンプルが入った「お箸キット」が届く。シートに手を当ててスマホで計測。希望する木材とあわせて発注すると、3週間程度で完成品が届く流れだ。

全国の箸を取り寄せ、試作を繰り返して完成

箸の形状は三角形。持ち心地とつかみやすさにこだわった結果、最も手にフィットするこの形状になったという。

「理想的な箸を追求するために、全国各地から高級箸を100膳ほど取り寄せて、代表の石渡含め、社員で使ってみたんです。それぞれの家族にも試してもらいました」(西村氏)

試作も繰り返した。サンプルを作っては使う日々が半年以上続いた。その日々の中で得た気づきは、「大事なのは長さだけではない」こと。たとえば重さ、質感、色味。香りも気づきの一つだった。

「木材を箸の形に削っていく際、甘い香りやハッカのような香りなど、木材の種類によって香りが大きく異なります。市販の箸の多くは漆加工されていることが多く、香りを楽しむことはできませんが、ittenは木の香りも楽しんでいただけるようにお作りしています」(西村氏)

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