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この速さはタダ者じゃない!「Audi S1/S1 Sportback」試乗記

IGNITE / 2014年11月11日 19時18分

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「Audi S1/S1Sportback」は、1980 年代ラリーの世界を席巻した伝説のレーシングマシン『Audi S1』の名を受け継ぐコンパクトスポーツカー。A1モデルのフラッグシップモデルに位置付けられていますが、その走りはまさにAudi最強モデルがラインアップされるSシリーズそのもの、アツい走りが期待できそうです。

いったんドライバーズシートに乗り込み、重厚な質感のドアを閉め、剛性感のあるステアリングを強くゆすってみれば、コンパクトカーでありながらもやはりタダ者ではないことに気付くでしょう。

チャーミングな外観とは異なった精緻でシックな内装、そしてアルミのABCペダル。そう、このS1は6Fマニュアルオンリーの設定なのです。


乗り味、スタイリング、ドライビングプレジャー……そしてMTのみの割り切った設定と実に興味深いパッケージを持つ1台。このクルマの本当の良さが「理解できる」には相当なクルマ道楽を歩む必要がありそうです。


■控えめのスタイリングに秘められたリアルスポーツ

最初に書いておきますが、コレ相当速いです。これだけアスリートなのに「小さくてお洒落なAudi」に見えるところが、実はオトナにはうれしいパッケージかもしれません。

もちろんマニアが見ればニヤっとするスポーティーな意匠も施されていますが、決して大げさな「速さ」の演出ではなく、あくまで大人向けのスパイシーな味付け。「刺激を求める都市生活者」にこそ乗ってほしい見た目クールで実はアツい1台なのです。


■ホットハッチとは呼びたくない、 高密度なドライビングフィール

さて、試乗です。ワインディングを走ってみると、コンパクトにもかかわらずとても濃厚でしっとりした走りに驚かされました。いわゆるホットハッチ的な軽妙なフィーリングとは一線を画す、クアトロの安定感と重厚感がまずは凄い。スマートで都会的なこのS1ですが、それを裏切るように「骨太でしかも濃い」走りをこれでもかと繰り出してきます。

まずはエンジン。ターボ過給の2.0 TFSはドラマチックな回り方こそしませんが、どの回転域からも即座に反応し、かつ鋭い加速がまるでどこまでも続いていくようなフィーリング。外観からは考えられないパンチ力に初めて乗ったドライバーはビックリすることでしょう。

ただ速いだけではありません。この鋭い加速に「身を任せられる感」があるのは、Audiに共通する「ガッチリ」とした剛性感と「フルタイム4WD」の恩恵からに違いありません。

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