ポルシェが進める工場改革プロジェクト「サイトパッケージ2020」とは…

IGNITE / 2014年8月6日 17時19分

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ドイツ・シュトゥットガルトに本社を置くポルシェAGは、ツッフェンハウゼン工場向けに雇用支援対策を導入することを決定した。これは同工場の3,100人以上の雇用を守ると同時にさらなる成長を可能とするためのものだ。

「サイトパッケージ2020」と名付けられたプロジェクトは、2014年秋から交渉を開始予定しており、その合意の重要項目には、車両生産の拡張、2ドアモデルの新しいボディ製造設備などがある。これにより2ドアモデルであるボクスター/ケイマン、911、そしてハイブリッドスポーツである918スパイダーは、将来的にはシュトゥットガルトの本社工場でのみ生産されることになるという。計画される対策には4億ユーロを超える額の投資が含まれるが、この額の3分の1以上が労働および休憩時間の「フ レキシブル化」の拡大によって捻出される予定だ。
ツッフェンハウゼンの本社工場は、ポルシェブランドとしてのベース拠点であり、自動車産業の枠を超えて、最高品質、生産性、生産のフレキシビリティを体現している。今後ともそうであり続けられるよう、ポルシェは昨年、シュトゥットガルトの北に位置するポルシェの総合拠点であるツッフェン ハウゼンにも、2018年までに7億ユーロの追加投資が行われることが決定された。全投資額のうち、約3億ユーロが新開発のボディ製造施設のため に使われる予定で、この施設でスポーツカーのボディが最先端技術を駆使して作られることになるという。この工場では、すでに2億ユーロを投資した高度なペイントショップが2011年から稼働しており、さらに同工場のスタッフチームは、生産性を高めコストに影響を与えることなく、労働時間を1週間あたり34時間も短縮することに成功させるなど、高い効率を実現させるなど努力を続けている。
ツッフェンハウゼンの担当を2ドアモデルに絞ることで、この生産拠点をさらに活用させるていくという。さらに、これらの対策により100人の臨時職員に対して長期的な雇用の確保を可能としている。ポルシェグループは2010年以来、以前は臨時雇用または契約社員として働いていた男女1,300人以上の正規雇用を実現した実績をもつ。

ツッフェンハウゼン工場の生産性を今後も引き続き向上させていくことで、ミッドシップエンジンモデルであるボクスターとケイマンの生産は、段階的にこの工場に移されることになる。これらのモデルの一部は2012年以来、生産能力のキャパシティの問題によりドイツのオスナブリュックにあるフォルクスワーゲンの工場で生産されてきた。これは2016年末頃までは継続される予定だ。同時にポルシェはカイエン、マカン、パナメーラに対する大きな需要に応えるため、2015年夏からはライプツィヒ工場に加え、スポーツカーの生産の伝統を持つオスナブリュック工場でも、カイエンの生産をスタートさせる。成功を収めているフォルクスワーゲンとのパートナーシップの継続を支えていくため、この工場には追加で2,500万ユーロを投資し、プレミアムSUVであるカイエンを年間平均2万台生産するために役立てる計画だ。
現在、ポルシェは2013年の販売台数ベースで、カイエンを約8万4,000台、ボクスター/ケイマンを2万5,700台、スポーツカーのアイコンである911を3万200台、パナメーラを2万2,000台、世の中に送り出している。

 世界的な需要増加に生産体制を自社内で強化するため、今後もゆるぎないスポーツブランドとして確固たる基盤づくりとして、組織と労働者共に協力体制を築くことで、優秀な生産に携わる人材の確保、そして相応しい生産設備の構築をしていくものと思われる。

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