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キヤノンが送る最強の一眼「EOS 5Ds・EOS 5Ds R」どちらを買うべきか?

IGNITE / 2015年2月27日 11時37分

キヤノンが送る最強の一眼「EOS 5Ds・EOS 5Ds R」どちらを買うべきか?

約5,060万画素という圧倒的高精細なセンサーを搭載したキヤノンEOS 5Ds / EOS 5Ds R。

プロフェッショナルカメラマン用の中判デジタルカメラには6,000万 / 8,000万画素センサー搭載機もあるが、いずれも価格は数百万円。しかしEOS 5Dsは46万8,000円、EOS 5Ds Rは49万8,000円というプライスで超解像な領域を実現している。

ところでEOS 5DsとEOS 5Ds Rにはどんな差があるのだろうか。そしてどういった用途にマッチしたモデルなのだろうか。

EOS 5DsとEOS 5Ds Rの違いはたったの1つ。ベースモデルであるEOS 5Dsに対してEOS 5Ds Rは、光学ローパスフィルターの効果をキャンセルして、よりキレの強い画像が撮影できるチューニングがなされている。それ以外の差は、ない。

EOS 5Ds Rの魅力

ローパスフィルターには偽色・モアレを軽減する役割があり、長らくキヤノンはローパスフィルターの重要性を説いてきた。しかし他メーカーのローパスフィルターレスモデルが注目されている現在、市場の声に応えた形でEOS 5Ds Rを開発したと見える。

そんなEOS 5Ds Rがマッチする撮影シーンは自然の景観だ。
ビッグウェイブも水量の多い滝であっても飛沫の1粒々々までキリリと写しとれるし、朝靄に煙る山脈も空気の香りが伝わってくるようなリッチなトーンで切り取れる。神々しい光が差し込む雨上がりの空も得意分野だろう。今までのパーソナルなデジカメでは到達しえなかった世界を納められる。

EOS 5Dsの魅力

対してEOS 5Dsは、約5,060万画素をカジュアルに使える万能機だ。建造物、チェック柄や縞模様の衣類、液晶画面など、モアレが発生しやすい被写体であってもシャープに撮影できる。偽色が発生しにくいから人物撮影においても実力を発揮する。

強引に例えるならEOS 5Ds Rはレーシングカー。特定の用途において圧倒的なポテンシャルを発揮。そしてEOS 5Dsはスポーツカーだ。サーキットのみならず公道でもそのスペックを堪能できる。

両者の弱点

EOS 5DsとEOS 5Ds Rには共通する弱点がある。1つは高感度に弱いということ。この2モデルの常用ISOは100~6,400であり、APS-CサイズセンサーのEOS 7D MarkII(常用ISO100~16,000)よりも低いISO値でしか撮影できない。

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