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“デジタル社会の肖像画”を直接その目で。松山しげき氏の個展が京都 蔦屋書店で開催

IGNITE / 2024年7月19日 10時48分

“デジタル社会の肖像画”を直接その目で。松山しげき氏の個展が京都 蔦屋書店で開催

「京都 蔦屋書店」にて、8月2日(金)から24日(土)まで、松山しげき氏の個展「Portrait of Dazzle」が開催される。

松山氏は、近づいているのか遠ざかっているのかわからなくなる“ダズル迷彩”を自身の画風に取り入れている。彼が織りなす独特の世界観を、「Portrait of Dazzle」を通じて感じてほしい。

《Portrait of dazzle #275》(2024)S50(1167×1167)/Acrylic on Canvas

現代社会の問題を問いかける「Portrait of Dazzle」

松山しげき氏は、イラストレーターとしてのキャリアを経て、現在は絵画・彫刻・インスタレーション作品を手がけるアーティスト。

彼の代表作「Portrait of Dazzle」はダズル迷彩を用いたポートレート作品で、SNSに投稿された顔写真から切り取った目を活用し、髪型や輪郭を変えることで全く別の人物として描いている。

松山氏は、セルフィー(自撮り)をSNSに投稿して反応を見るという行為を、「他人の評価を通じて自分を見る」ことであると考えた。作品中の人物の目線はさまざま、しかしそのいずれもがスマートフォンを通じて“自分”を見ている。

《Self-portrait for multiple accounts #08》(2023)Overpainting 2024 F100(1620×1303)/Acrylic on Canvas

松山氏はSNSに投稿された目をモデルにすることで、SNSやデジタルタトゥー、ディープフェイク、ジェネレーティブAIの機械学習など、現代社会の問題を提起。

また、現代人がネット上の情報の真贋に惑わされる様子とリンクする「ネットを介した情報の不確かさ」を表現するメタファーとして、ダズル迷彩を用いた作品を描き続けている。

松山しげき氏が関西初の個展を開催

今回開催される「Portrait of Dazzle」は、松山氏にとっては関西初となる個展。同展では、新作の「Portrait of Dazzle」をはじめ、ネット上で人間のように振る舞うボットをテーマにした作品「Portrait of Dazzle(bot)」、過去の作品をオーバーペイントしたものなど、計14点を展示する。

《Portrait of dazzle(bot) #195》(2023)Overpainting 2024 F100(1620×1303)/Acrylic on Canvas

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