超攻撃的なデザイン・・・アストンマーティン初のクロスオーバー「DBXコンセプト」ついに市販化へ

アストンマーティン初のクロスオーバーが、近い将来に誕生することが正式に決定した。

アストンマーティンは4月30日、大株主から2億ポンド（約364億円）の追加投資を得たというアナウンスに合わせ、3月のジュネーブショーで初公開した「DBXコンセプト」の市販化を明言したのだ。

果たしてDBXコンセプトは、どのようなクルマに仕上げられるのだろうか？

4人乗りの「高級GTクロスオーバー」として描き出された「DBXコンセプト」は、流麗な2ドアクーペスタイルをベースに、必要にして十分なロードクリアランスを持たせ、ロングドライブからちょっとした悪路までこなせる汎用性の高さが与えられている。

内装はビロードのようなヌバックレザーを中心に、アストンマーティンらしいスポーツ性とラグジュアリー性を巧みに融合したデザインと素材を奢っている。4人乗りではあるものの、実際には2＋2として優雅に使用すると考えるのが自然だろう。

パワートレーンは、リチウム硫黄電池を動力源としたインホイール・モーターを採用。当然ながら、ボンネット下にエンジンは無い。また、ステアリングも電動式のドライブ・バイ・ワイヤとした。駆動方式はアストンマーティン初の4WDを採用する。

そのほか、自動減光ガラスやアクティブLEDエクステリアライト、KERS（運動エネルギー回収システム）といった最新テクノロジーが満載されている。

クロスオーバー、EV、4WD……。アストンマーティン初のキーワードが並ぶDBXコンセプトは、同ブランドにとって非常にチャレンジングなモデルになる。

EVはコンベンショナルなエンジンに変更して市販化されると思われるが、新しいユーザー層にアプローチするのにウッテツケの斬新なモデルと言える。正式デビューの日には、高級クロスオーバー市場に新たな刺激をもたらすことだろう。

（zlatan）

写真：アストンマーティン