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日本で唯一の現存するボートハウス・旧竹田宮別邸。その美しさと謎を解き明かす写真展を開催

IGNITE / 2024年9月7日 23時17分

日本で唯一の現存するボートハウス・旧竹田宮別邸。その美しさと謎を解き明かす写真展を開催

2017年に東京・大阪に開設した、写真文化の普及・向上を目的とする写真展示場「THE GALLERY」。

ニコンの子会社・ニコンイメージングジャパンは、同展示場にて、THE GALLERYセレクション展 石田 美菜子写真展「海を庭にしてしまった家〜昭和初期の洋風建築・旧竹田宮別邸」を、10月1日(火)より開催する。

ニコンカレッジ講師も務める石田氏の写真展

写真展「海を庭にしてしまった家〜昭和初期の洋風建築・旧竹田宮別邸」にて、作品を出展する石田美菜子氏は、東京都出身の写真家だ。

同氏は、日大芸術学部写真学科を卒業後、故・三木淳氏、塚原琢哉氏に師事。広告スタジオアシスタントを経てフリーとなり、現在に至る。

一昨年は「いつかだれかと歩いたみち」、昨年は「祈りのかたち」と題した個展を、開催したのは記憶に新しい。

旧竹田宮別邸の謎や美しさを写真で表現

横須賀市佐島の突端に、まるで相模湾へ漕ぎ出すように建てられた不思議な佇まいの邸宅がある。これが、旧竹田宮別邸だ。

同邸は、明治天皇の第六皇女昌子様が輿入れされ新たに皇族となった竹田宮家の、知る人ぞ知る別邸だった。

建物は、1935年の竣工。アールデコ・モダニズムといった、西洋建築の流行をクロスオーバーして取り入れる、昭和初期建築の典型的な特徴をとらえた超モダンな設計を施す。

しかも現在の建築法では許されない、海からそのまま船で邸宅内に入れる停泊場を兼ね備えた、日本で唯一の現存するボートハウスだ。しかし、この稀有な邸宅の設計者の名前は残されていない。

戦後、この邸宅は英国人の手に渡り、現在はブリキのおもちゃ博物館館長・北原照久氏のゲストハウスになっている。

コロナ禍、世の中が止まってしまったかのように見えていた時、石田美菜子氏は音声SNS・Clubhouseで北原氏と出会った。

「開運!なんでも鑑定団」鑑定士としてテレビで活躍する北原氏は、実はブリキのおもちゃだけでなく「言葉コレクター」「現代美術コレクター」「ビジネスマンのメンター」など、多彩な顔を持ち、活躍をしていることを知ったという。

そうした場で、北原氏が度々語ったのが、所有する最大のコレクション・旧竹田宮別邸のことだった。

1981年に雑誌『ポパイ』で「海を庭にしてしまった家」と紹介されたこの邸宅に、一目見たときから心奪われてしまった北原氏。16年後に手に入れるまでの奇跡のストーリーに、石田氏はワクワクが止まらず、やがて「稀代の蒐集家・北原照久を魅了した家」を撮ってみたいと思うようになったという。

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