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白鶴美術館開館90周年記念展 秋季の部を開催!創立者関連の日本・中国美術コレクションを展示

IGNITE / 2024年9月18日 22時0分

白鶴美術館開館90周年記念展 秋季の部を開催!創立者関連の日本・中国美術コレクションを展示

神戸市東灘区にある白鶴美術館は、「開館90周年記念展 秋季の部」として、創立者・嘉納治兵衛氏の文化人としての事績を辿りつつ、関連する日本・中国美術コレクションを展示する。

展示会は、本館の「観古―いにしえをみる」、新館の「中東絨毯の美 アナトリア編」の二つで、会期は9月25日(水)~12月8日(日)だ。

東洋古美術の収蔵で名高い美術館

白鶴美術館は、1934年5月、白鶴酒造7代・嘉納治兵衛氏の寄贈品500点をもとに開館した。

同氏は、「世界的価値のあるコレクションを私蔵するのではなく、ひとりでも多くの方の目に触れてほしい」との願いから、同美術館へ寄贈を行ったが、いま白鶴美術館には、国宝・重要文化財を含む約1,450点以上の作品を所蔵。戦争と空襲・戦後の混乱・大震災など、幾多の苦難を乗り越えながら、価値ある古美術品を現在に残している。

同館は、特に東洋古美術を収蔵する美術館として、春・秋2回の展示を軸に活動を続けている。

創立者ゆかりの日本美術・中国美術の作品を展示

この度開催する「開館90周年記念展 秋季の部」では、嘉納治兵衛氏の文化人としての事績や、同氏に纏わる日本美術・中国美術の作品を展示する。

嘉納氏は、奈良・興福寺に縁のある中村家に生まれ、幼少より古美術に親しんで育ったという。

今回の展示品のうち、興福寺伝来2件の「四季花鳥図屏風」は、嘉納氏が幼少期に目にしていた絵画だ。同氏は、教職に就き、後に漢学者を目指した京都での修学期を経て、1888年になり、白鶴ブランドで知られ、酒造業を営む灘の嘉納家に婿入りする。

重要文化財「四季花鳥図屏風」(左隻) 狩野元信筆 室町時代 展示期間:11月17日(日)~12月8日(日)

そして、30代より古美術蒐集を始め、趣味とした煎茶や抹茶においても古美術作品を扱い、同好の人びとに鑑賞する機会を与えていた。

国宝「賢愚経」 甲巻 奈良時代 展示期間:9月25日(水)~10月14日(祝・月)

それとともに行っていた、考古遺物の優品蒐集をきっかけに、中国古代青銅器などのコレクションの一般公開を目的として白鶴美術館を設立した。

重要文化財「金銅小幡」白鳳時代

なお、開館60周年記念事業により建てられた新館では、同時に「中東絨毯の美 ―アナトリア編」と題して、アナトリア絨毯20点を展示する。こちらも、本館の展示に合わせて鑑賞したい。

近代日本において、嘉納治兵衛氏が志した美術思想普及に想いを馳せつつ、その人生を彩る美術作品をゆったりと味わいたい。

白鶴美術館開館 90周年記念展 秋季の部
展示会:本館「観古―いにしえをみる」/新館「中東絨毯の美 アナトリア編」
会場:白鶴美術館
所在地:兵庫県神戸市東灘区住吉山手6-1-1
会期:9月25日(水)~12月8日(日)
休館日:月曜日 ※10月14日(月・祝)・11月4日(月・祝)は開館、翌火曜休館
時間:10時~16時30分 ※入館は16時まで
入館料:大人 800円、大学・高校生 500円、中学・小学生 250円
公式サイト:https://www.hakutsuru-museum.org/exhibition/sp2024autumn/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000290.000013868.html

(高野晃彰)

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