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140年の伝統を伝える霞ヶ浦の観光帆引き船に伴走する見学船。行方市が乗船予約受付中

IGNITE / 2024年9月19日 21時30分

140年の伝統を伝える霞ヶ浦の観光帆引き船に伴走する見学船。行方市が乗船予約受付中

茨城県行方市では、霞ヶ浦の夏から初冬にかけての風物詩として受け継がれる、観光帆引き船のすぐそばを伴走する見学船への一般乗船を12月1日(日)までの土・日で実施。申し込みを受け付けている。

広大な霞ヶ浦で、爽やかな風を巨大な真っ白の帆に受けながら進む帆引き船を鑑賞する貴重な体験とともに、湖上での束の間の時間旅行を楽しんでみよう。

140年の歴史を伝える観光帆引き船

霞ヶ浦は、琵琶湖に次いで日本で2番目に広い面積を持つ湖。豊かな自然に恵まれた環境は、多くの種類の魚や水生植物を育み、冬には多くの渡り鳥が飛来する。

そんな霞ヶ浦を舞台に、今年も観光帆引き船が操業する。明治から昭和にかけて霞ヶ浦の漁に使われていた帆引き船を、現在にも受け継ぐ、晩夏から初冬にかけての風物詩だ。

帆引き船は、もともとは観光用ではなく網漁法のために考案された。凧の原理を応用して巨大な帆を張り、風の力を受けて船を横流しすることで水中の網を引く漁法で、シラウオやワカサギの漁に使われた。

漁法としてはトロール船へと変わっていったが、1971年に観光帆引き船として復活。現在は、霞ヶ浦に面する行方市、土浦市、かすみがうら市の3市で夏から秋にかけて操業されている。2018年には「霞ヶ浦の帆引網漁の技術」として、国の選択無形民俗文化財に選定された。

随伴船に乗り帆引き船を見学・写真撮影

今回の見学船乗船企画では、湖上で帆を広げた帆引き船を、随伴船に乗って見学・写真撮影することができる。風を受けて大きくふくらんだ真っ白な帆の、時代を超越する機能美と、空と湖面の青色とのコントラストの美しさは、思わず息を飲むほどだ。

広大な霞ヶ浦でやさしい日差しと爽やかな風を受け、脈々と受け継がれてきた歴史を目の当たりにしながら過ごす時間は、まさにこの時期、その場所でしか体験できない貴重なひと時となるだろう。

今年の行方市の操業期間は、9月28日(土)から12月1日(日)までの毎週土曜日、日曜日となる。但し、土曜日は団体予約となるので注意しよう。

乗船場所は、広く霞ヶ浦が見渡せる麻生地区と、筑波山が良く見える玉造地区の2か所。乗船時間は、約40分から50分だ。

また、9月22日(日)には、行方市・土浦市・かすみがうら市の3市合同操業が行われる。乗船受付数には限りがあるので、参加希望者は早めに申し込もう。詳細は、行方市まちづくり推進機構の公式サイトから電話にて確認とのこと。

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