漁網由来の再生素材を使用したサステナブルなチェアー「picora livina」「FABRE」

コクヨから、漁網由来の再生素材「REAMIDE（リアミド）」を使用した2種類のチェアーが、12月に新登場。

コンパクトなオフィスチェアー「picora livina（ピコラリビナ）」と、リニューアルしたタスクチェアー「FABRE（ファブレ）」の2種類だ。

本記事では、海洋ゴミとして廃棄されている漁網を使った再生素材とはどのようなものかを見てみよう。

日本の海洋ゴミを削減する「REAMIDE」

世界中の海に廃棄・流出するプラスチックごみは問題となっており、日本では海洋ゴミの約40%が漁網をはじめとした漁具で、年間64万トン*とも算出されている。

そんな使用済み漁網を主な原料とした、高品質リサイクルナイロンペレットが「REAMIDE」だ。

CO2排出量も削減できる新しい素材

「REAMIDE」を開発したリファインバースでは、日本で廃棄される漁網を国内で再生し、資源循環させる仕組みを開発することで、海洋ゴミの削減に取り組んでいる。

同素材は、再生素材でありながら、新品の原料であるバージン材と比較しても遜色なく活用することができ、さらにCO2排出量を約85％削減することにもつながる。

素材の共有安定性や物性も担保しており、コスト負担も大きな差がないことから、建材や家電、アパレル製品など、さまざまな製品に活用されている素材だ。

「REAMIDE」を採用したコクヨの2つのチェアー

コクヨから新発売となる、コンパクトでサステナブルなオフィスチェアー「picora livina」と、サステナブルにリニューアルしたタスクチェアー「FABRE」に「REAMIDE」が採用された。

今回コクヨが同素材を採用した背景として、海洋ゴミ削減などの活動に共感したことから、開発の取り組みがスタート。

オフィスチェアーの「picora livina」では、チェアーの足部分に同素材を採用。

また、タスクチェアーの「FABRE」では、座面のフレームとサークル肘に採用した。

オフィスや自宅でも、海を守る活動を応援したい。

* 海洋ごみをめぐる最近の動向 我が国での漂着ごみ調査結果について/環境省（2018年）

picora livina
発売予定：12月中旬
価格：ミニバック 49,800円～、ローバック 51,700円～、ハイバック 58,000円～
商品サイト：https://kokuyo.jp/icoralivina/

FABRE
発売予定：12月
価格：101,600円～
商品サイト：https://kokuyo.jp/fabre/

PR TIMES：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000149306.html

（田原昌）

※表示価格はいずれも税抜