「クリオロ」の2025年新作ショコラ。インパクトある味わいの8粒が完成

パティスリー「CRIOLLO（クリオロ）」より、世界最大級のチョコレートの祭典「SALON DU CHOCOLAT（サロン・デュ・ショコラ）」内で発表されたショコラ品評会で金賞を受賞した4粒を含む全8粒がセットになった、2025年の新作が登場。

日本らしい素材を使用した特別なショコラを、この機会に味わいたい。

新作のテーマは「ショコラ・アンフュジョン」

新作は、フランス語で“「煎じる」「煮出す」＝アンフュゼ ”という意味の調理法がテーマとなっている。

同パティスリーを手掛けるパティシエであるサントス・アントワーヌ氏は、通常のガナッシュを作る工程に加え、生クリームやピューレ、カカオバターなど2つの素材にアンフュゼをする製法を「ドゥーブル・アンフュジョン」と名付けた。

口の中で香りが広がる温度は生クリームやピューレ、カカオバターで異なるため、時間差で溶ける両方の味わいが長く続く。そのため、アンフュゼしたそれぞれの素材がもつナチュラルな風味や、最初のインパクトがより深く味わえる。

新作ショコラの一部を紹介しよう。

トム ヤム クン

タイ料理にインスパイアされた一粒。ホワイトチョコレートのガナッシュにココナッツやカフィアライム、レモングラス、ガランガルを合わせることで、スパイシーな香りが広がる複雑な風味に仕上がった。

シソ・フランボワーズ

日本のバジルとも言われているシソは、チョコレートとの相性も良く、フランボワーズのフルーティーさと合わさることで、絶妙なバランスに。日本人にとって、どこか懐かしく感じられるような味わいに注目だ。

ドゥーブル・パッション

エチオピア産の貴重なスパイスであるパッションペッパーのスパイシーな香りと、パッションフルーツが融合。華やかな酸味がチョコレートの味わいを引き立て、エキゾチックな味わいとなっている。

柚子・バジル

日本在住30年のサントス氏ならではの経験を活かし、日本の柚子とヨーロッパのバジルを組み合わせた、大胆で革新的なチョコレート。一口食べた時に感じられる、ガナッシュの滑らかさも堪能してほしい。

人気のチョコレートケーキ「トレゾー」にも新作が登場

フランス語で「宝物」という意味を持つ、チョコレートケーキ「トレゾー」。

しっとりしたチョコレートスポンジと、とろけるチョコレートクリームの濃厚な味わいが人気の同シリーズの2025年新作は、ザクザク感が楽しいプラリネ。粗めにひいたアーモンドとヘーゼルナッツのプラリネに自社でローストしたカカオニブも加え、よりザクザクとした食感が際立つ仕上がりになった。