中川政七商店が縁起物をモダンにアレンジ。新作「鳥こけし」と「飾り凧」が登場

日本の素材・技術・風習を大切に、現代の暮らしに寄り添ったものづくりを行う中川政七商店が、新たなインテリアプロダクト「鳥こけし」と「飾り凧」を発表。日本の伝統的な縁起物を現代の住空間に馴染むデザインで再構築した。

伝統技術と現代性を融合した特別なアイテムで、日本文化の魅力を日常に取り入れてみては。

日本の吉祥を象徴する「鳥こけし」

「鳥こけし」は、東北の郷土玩具であるこけしを基にデザインされた。山形県を拠点とするデザイナー𠮷田勝信氏のフィールドリサーチによって、こけしの伝統が深く掘り下げられ、新たな形として生まれ変わった。

素材にはイタヤカエデやケヤキなどの天然木を使用。熟練の木地師がろくろで削り、伝統的な色絵具で手彩色することで、手仕事ならではの温もりが感じられる。頭が回転する構造や、程よく抽象化された造形は、伝統を尊重しながらも現代のインテリアに調和する。

モチーフには、日本で吉祥の象徴とされるツル、サギ、フクロウが選ばれた。それぞれが持つ縁起の良さに加え、美しいフォルムが空間を引き立てる。飾るだけで心に安らぎをもたらすこのシリーズは、新年のインテリアとしても最適だ。

和凧がアートとして蘇る「飾り凧」

一方、「飾り凧」は古くから縁起物とされてきた和凧をキャンバスに見立てた作品だ。「風を受けて空に昇る」という凧の象徴性を、現代の住空間に合う形で表現した。

デザインには「山風」と「海風」をモチーフにした図案が採用されており、目に見えない運気を吉田氏が視覚的に描き出している。江戸末期創業の老舗「凧茂本店」が手掛ける和凧は、美濃和紙を用いた丁寧な手作業によって製作され、伝統技術の粋が詰まっている。

この凧は、壁に掛けて飾ることでアートオブジェのように空間を彩るアイテムだ。和の雰囲気をまといながら、モダンな住空間にも溶け込むデザイン性が魅力的で、縁起物の新たな可能性を示している。

伝統と現代を繋ぐ新しいインテリア

「鳥こけし」と「飾り凧」は、日本の素材と技術を生かし、伝統文化を現代の生活に取り入れる試みとして生まれた。これらのプロダクトは、見た目の美しさだけでなく、使い手の心を癒し、空間に穏やかな空気をもたらす力を持つ。

古来の日本文化を身近に感じながら、手仕事の温もりを楽しむ特別な一品。新しい年のインテリアとして取り入れてみてはいかがだろうか。

中川政七商店 公式サイト：https://www.nakagawa-masashichi.jp/shop/default.aspx

PR TIMES：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000016802.html