初代 VS 最新ロードスターが対決! 勝つのはどちら?
IGNITE / 2015年6月25日 21時36分
最新型マツダ・ロードスターのテーマは原点回帰。四半世紀、25年の歴史を超えて改めて初代ロードスターと最新型ロードスターを走らせたらどうなるのだろうか。そんな試みをマツダUKが行った。
初代ロードスターとは
初代ロードスターはNA型と呼ばれ、当時ファミリア(現在のアクセラに相当)の1.6リッター自然吸気エンジンをFF用の横置きからFR用に縦置きに変更して搭載している。
当時の販売チャンネル、ユーノス向けのために国内の呼び名はユーノス・ロードスター。国外ではMX-5、Miata(ミアータ)と名付けられ、国内外でヒットした。
国内でヒットした要因としては、いくつかある。まず当時ドリフトブームを牽引していたFR車、AE86 レビン・トレノがモデルチェンジによってFFのAE92型に代わってしまったこと。日産からはS13シルビア、180SXが出たがこちらはCAエンジンの1.8リッターターボ、後期型からはSRエンジンの2.0リッターターボとライバルとしては上級車種であるFC3S RX-7に当たること。そのためAE86不在の穴を埋める存在として、走り屋に愛された。
一方手頃なサイズ、価格帯でのオープンカーは女性に人気となり、アメリカではセクレタリーカー(秘書が乗るクルマ)としても受け入れられた。こうして、男女問わず、走りを問わず、広く愛されるクルマとなったのが、初代ロードスターである。
モデルチェンジを繰り返し大型化その後NB型、NC型と2回モデルチェンジを行ったロードスターは市場からの要求により排気量は1.8リッター、2.0リッターと拡大。またボディサイズも大きく、重くなっていった。
もともとの人馬一体の走り、1000kgを切る軽量な車体で軽快な走りが身上だったロードスターも他のクルマと同じく、環境性能、衝突安全性への対応を余儀なくされそのエッジな走りは角がとれていったと言えよう。
最新型ロードスターは原点回帰4代目となる最新型ロードスター、ND型は原点回帰。軽量かつコンパクトな車体としたのが最大の特徴だ。全幅は拡大しているが、全長に至っては初代ロードスターをも下回る、歴代最短の全長を実現した。
またエンジンも今回はデミオに使われる1.5リッターSKYACTIVをベースにチューン、こちらもシリーズとして最小排気量となった。とはいえ出力は131馬力と、初代ロードスターの120馬力を上回る。
さて、実際にはどっちが速いのか?勝負の行く末は動画を見て欲しい。なお、初代ロードスターには公平を期すために4秒のハンディが与えられた、ということから結果は推して知るべし。
もっともロードスターに共通するのは速さではなく、その身軽なフットワークであり、走る楽しさである。筆者は25年前S13シルビアに乗っていたが、先輩が入手したNA型ロードスターを運転させてもらい、その身軽さとシフトチェンジの剛性感に驚いたものだ。
速さだけではない価値。それが新旧ロードスターに共通しているといえよう。日本を代表する車種として、世界から末永く愛されてほしい。
(野間 恒毅)
*画像:Wikimedia / マツダ株式会社
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
マツダが「ロードスター スペシャルモデル」を公開へ! 初の「2リッター“幌”」市販モデルがまもなく登場か!? 待望の「スピリットレーシング」を「東京オートサロン2025」で初お披露目
くるまのニュース / 2024年12月19日 13時10分
-
マツダ新型「ロードスター」発表! 2.0リッター「直4」+幌の“快速”仕様アリ! 最上級「グランドツーリング」もイイ「スポーツモデル」米に登場
くるまのニュース / 2024年12月13日 13時10分
-
トヨタ、AE86「新エンジン&BEV」で事業化の本気 「ハチロクの楽しさ」をこの先に残すための提案
東洋経済オンライン / 2024年12月5日 12時0分
-
マツダ「“新”ロードスター」公開に反響多数! 「ステキ」「早く発売して」 “匠”仕上げの「上質レッド」×オシャレベージュ内装がカッコイイ! 「特別なモデル」まもなく登場
くるまのニュース / 2024年12月4日 18時10分
-
マツダ「コスモスポーツ」の復活!? ロータリーエンジン&「旧車風デザイン」採用! まさかの“”ロードスターベース“な「コスモ21」とは
くるまのニュース / 2024年12月3日 11時45分
ランキング
-
1今年流行った「大人の学び」が明らかに! 2025年に"注目すべきスキル"とは?
マイナビニュース / 2024年12月26日 17時3分
-
2トースターでお餅を焼くと中がかたいまま…上手に焼くコツをタイガーが伝授!「予熱」より「余熱」がおすすめ
まいどなニュース / 2024年12月25日 17時45分
-
3【10年に一度レベルの年末寒波】エアコン暖房の無駄を防ぐ部屋づくりのポイントは? - 節電の基本をダイキンが解説
マイナビニュース / 2024年12月26日 9時31分
-
465歳以上で働くなら知っておきたい「シニアが得する制度」って?
オールアバウト / 2024年12月26日 20時30分
-
5【MEGA地震予測・2025最新版】「能登半島地震以上の大きな地震が起きる可能性」を指摘 北海道・青森、九州・四国、首都圏も要警戒ゾーン
NEWSポストセブン / 2024年12月26日 11時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください