1月開催の銀座三越「イタリアモダンデザイン展」。貴重なヴィンテージ家具や現行品も展示
IGNITE / 2024年12月22日 19時30分
幅広いジャンルの家具・アートを独自の視点でコレクションする、清澄白河にある2つのギャラリーが、「銀座三越」新館7階の催物会場にて「イタリアモダンデザイン展」を開催。
開催期間は、2025年1月8日(水)から1月20日(月)まで。当時の貴重なヴィンテージコレクションや資料、日本で目にする機会の少ない現行品を交えて展示する。
1930〜70年代のイタリアデザインにフォーカスイタリアモダンデザインは、「イタリアモダンデザインの父」と呼ばれるジオ・ポンティ氏を筆頭に、チェーザレ・カッシーナ氏やディノ・ガヴィーナ氏など、哲学的、あるいは人文学的な考えを持つデザイナーと合理主義的な考えを持つ起業家という、二つの思想・文化が出会い融合することによって成立した。
同展は、そうした歩みを、実際のプロダクトと貴重な資料や文献の展示から当時の空気感とともに鮮やかに伝え、そこに息づく精神性を読み解く。
戦後の経済復興以降に生まれた数々の名作1927年に「カッシーナ」が創業し、世界的なインテリア雑誌『Domus(ドムス)』や『La Casa Bella(カサベラ)』が立て続けに創刊。1933年には、「ミラノ・トリエンナーレ」の前身となる「モンツァ・ビエンナーレ」が開催された。
こうした土壌が育まれながら、イタリアは第二次世界大戦の敗戦国として戦後を迎え、企業やデザイナーは明るい未来を目指し協働を重ねることで、数々の名作といわれるモダンデザインを生み出した。
1961年には、イタリア製品の輸出促進を目的として、今も世界的な熱狂を見せる家具見本市「第1回ミラノ・サローネ」が開催される。
国内最大規模級のラインナップで展示販売同展では、清澄白河のヴィンテージギャラリー「stoop」のコレクションを公開。ジオ・ポンティ氏などのイタリアモダンデザインの礎を築いた巨匠達のヴィンテージ作品から、黄金期を彩ったデザイナーたちの作品まで揃う。
当時の目まぐるしい技術の発展を背景に、「カッシーナ」などのブランドを支えた職人達の高い技術力と、工業化の流れの中で生み出された美しいプロダクト群全80点以上の展示販売を行う。
また、『Domus』50冊以上を含む、同時代のデザイン関連書籍のほか、現存するイタリア最古の照明ブランドである「フォンタナアルテ」が収集する、当時の資料や文献なども展示する。
日本では目にする機会の少ない、貴重な現行品-
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