年末年始の挨拶にぴったりな開運招福の縁起菓子「福ハ内」。京都「鶴屋吉信」の銘菓を贈る
IGNITE / 2024年12月25日 13時30分
京都の老舗京菓子司「鶴屋吉信(つるやよしのぶ)」は、今年で120周年を迎えた銘菓「福ハ内(ふくはうち)」を1個ずつ包装した、個包装バージョンの販売を開始。
今までは縁起の良い「枡(ます)」に見立てた木箱入りだけだったが、少量での購入や、ほかのお菓子と詰め合わせての購入ができるようになる。
年末年始の挨拶にぴったりだ。
節分の豆まきにちなむ冬限定の人気銘菓「鶴屋吉信」は、1803年に京都・西陣で初代鶴屋伊兵衛氏により創業。220余年の歴史を刻む、京都の老舗京菓子司だ。
同店が作る「福ハ内」は、卵を用いたしっとり美味しい桃山(ももやま)生地で白あんを包み、ふっくらと色よく焼き上げた冬季限定の焼菓子。誕生から120周年を迎えた、ロングセラー商品だ。
節分の豆まきから発想を得た「福ハ内」明治37年の節分のこと。四代目店主・稲田儀三郎氏が、商家の娘が豆まきをするすがたを目にとめ、その晴れやかでほほえましい光景をお菓子で表現しようと思い立ったという。
店主自らのアイデアスケッチを基に、吉野杉(現在は秋田杉)の木箱に焼印を押し、豆を入れる「枡」に見立てた。
これにお多福豆の形に仕上げた黄金色の焼菓子を詰め合せ、「“ますます”繁盛」するようにとの想いをこめて、開運招福の縁起菓子として誕生した。
掛紙の意匠にも歴史を感じるお菓子最初は節分の時期のお菓子として販売していたが、そのふくよかな味わいと縁起の良さから、今では毎年冬限定で販売される縁起菓子となった。
そして、木箱入り商品の掛紙の意匠となっているお多福豆の絵は、日本画家・山元春挙氏によるもの。
その傍らには文人画家・富岡鉄斎氏による菓銘と「福」の焼印、「このうまき お多福豆を 召したまへ よはひをますは うけあい申す(=長寿を授かる)」との称賛のことばを添えた。
京都を中心に活躍した二人の書画により、その由来と歴史を想わせるものとなっている。
便利な「個包装」によって、広がる利用範囲そして今年の12月、ユーザーの要望に応え、また発売から120周年を迎えることをきっかけに、同商品の「個包装バージョン」が登場した。
手のひらサイズながら、紙のやさしい風合い、紅白のおめでたい色合いが年末年始の縁起菓子にぴったり。木箱入りの歴史あるデザインを受け継ぎ、菓銘とお多福豆の絵を品よく配した。
100年以上の歴史をもつお菓子の詰め合わせ「名菓撰 福」シリーズは、同店の代表銘菓である「京観世(大正9年)」「柚餅(明治元年)」と「福ハ内(明治37年)」それぞれの個包装を詰め合わせたもの。
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