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伝統技術を世界へ!黄綬褒章受賞者・藤元氏がバリ島を拠点とした籐製品の新プロジェクトを開始

IGNITE / 2025年1月14日 20時30分

伝統技術を世界へ!黄綬褒章受賞者・藤元氏がバリ島を拠点とした籐製品の新プロジェクトを開始

一級家具製作技能士として、卓越した技術により数々の家具を発表し、黄綬褒章を受賞した藤元晶扇氏が代表を務める晶扇(アキオ)コーポレーション。同社は、インドネシア・バリ島を拠点に籐製品の新たな価値を創出するプロジェクトを本格始動した。

日本の優れたデザインとバリ島の伝統技術を融合し、籐家具やライフスタイルアイテムを世界市場に届けることを目指していくという。

高い技術力と提案力で「ものづくり」の幅を広げる家具作り

56歳で黄綬褒章を受章した藤元晶扇氏は「現代の名工」として表彰され、さらに家具制作「ものづくりマイスター」としても認定された技能者だ。

同氏が1996年に設立した晶扇コーポレーションは、技術力と提案力を強みに、家具製作・椅子張りにおいて高い評価を得ている企業。多くの顧客に信頼されるだけでなく、業界の発展やイベント活動においても革新的な試みを続け、若手職人の育成にも力を注いできた。

同社は、作業スタッフ全員が厚生労働大臣認定「一級家具製作技能士」の資格を有しており、家具の製造・張り替えから、テレビ番組のオブジェ製作まで幅広い分野に対応している。

また、浅草雷門の提灯製作などユニークな取り組みもあり、椅子張りの材料と技能を生かした提灯は都庁にも1年間展示され、話題を呼んだ。

日本のデザインをバリ島の技術と融合

今回始動した新プロジェクトは、藤元氏が日本のデザイン力を生かし、インドネシア・バリ島の高い技術を持つ職人たちと協力して、籐製品の新たな価値を創出するという試み。椅子・ソファなどの家具だけでなく、照明・小物・バッグなど、多岐にわたるデザインが対象となる。

新プロジェクトでは、同氏がデザインから技術指導・検品・輸入までの全工程を直接手掛ける一貫したプロセス管理を行う。そうすることでデザインの意図を正確に製品へ反映、従来の複雑な流通プロセスを簡略化し、品質向上を実現するという。

また、安価な大量生産ではなく、現地職人の技術力を引き上げながら、高品質な製品を日本へ届ける持続可能な生産と品質向上を実践する。

新プロジェクトの構想がスタートしたのは2019年。2023年に本格始動し、昨年12月に第一弾のサンプルが日本に到着した。今後はそのサンプルを基に製品化を進め、日本国内外での販売を目指すという。

椅子屋一家に生まれ、椅子製作の家業に従事した後、完全独立を果たし「どんな仕事も断らず、お客様に喜んでいただく」という理念を大切に事業を拡大してきた藤元氏。昨年10月10日(木)、同氏の黄綬褒章受賞を祝う祝賀会が開催され、総勢160名以上が参列した。

同氏が伝統的な技能を現代に継承し続けた功績を称え、来賓として秦野市の高橋昌和市長や衆議院議員の牧島かれん氏が参列。また、神奈川県知事・黒岩祐治氏をはじめ、多数の要人から祝電が届き、会場は華やかな雰囲気に包まれた。

今後も海外での技術指導やボランティア活動とともに、日本の伝統を守りながら新たなチャレンジを続けていくという藤元氏と晶扇コーポレーション。その活動に注目したい。

晶扇コーポレーション(アキオコーポレーション)
所在地:神奈川県秦野市春日町1-33-1階
公式サイト:https://www.isu-sofa.com/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000149664.html

(高野晃彰)

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