愛知県「豊川稲荷」が72年ぶりに御開帳決定!墨絵師 西元祐貴氏による創作展示企画を開催
IGNITE / 2025年1月13日 18時30分
織田信長、徳川家康などの戦国武将たちも信仰したと言われる愛知県豊川市にある圓福山 妙厳寺、通称「豊川稲荷」が、72年ぶりに御開帳を開催決定。2026年11月1日(日)〜11月23日(月)に秘仏 鎮守・豊川吒枳尼真天を公開する。
これに先駆け、日本を代表する墨絵師 西元祐貴氏による創作展示企画を3月から開催する予定だ。
「豊川稲荷」が本殿創建100年へ向けて御開帳愛知県は日本で最も神社仏閣の多い場所として知られ、中でも「豊川稲荷」は国内外から多くの参拝者が訪れる。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により観光需要が落ち込んでいたが、「ヨルモウデ」が話題になるなど、2024年正月三ヶ日は185万人が参拝に訪れた人気スポットだ。
そんな「豊川稲荷」が本殿創建100年に先駆け、2026年に72年ぶりとなる御開帳を開催することが決定した。期間中は普段扉で閉められた本尊や秘仏などを公開する。
現在の本殿は1930年に建てられた。当時、本殿建設に伴い多くの職人たちが豊川に移り住むことで人口が増え、地域の発展にも貢献した。
昭和5年(1930年)創建当時の豊川稲荷本殿
なお、本殿は2030年に「大開帳」を行う予定。法堂に納められている御本尊、千手観音菩薩の胎内仏を御開帳よりも長期間公開する。
コンセプトは「〜時代を超えて、縁を繋ぐ〜」2026年に開催する「豊川稲荷」の御開帳のコンセプトは「〜時代を超えて、縁を繋ぐ〜」。秘仏・豊川吒枳尼真天(とよかわだきにしんてん)を公開し、御身代わりである御前立仏像と糸で繋がり、さらに本殿前に立てられる角塔婆「御縁柱(ごえんばしら)」と御前立仏像が善の綱で一つに繋がる。御縁柱に触れることは豊川吒枳尼真天に触れることと同じ御利益があるとされる。
※イメージ画像
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戦後、復興と未来への祈りを捧げた「豊川稲荷」御開帳「豊川稲荷」は山号を「圓福山」、正式名を「妙厳寺」とする、1441年に開山された曹洞宗の寺院。本殿には鎮守・豐川吒枳尼眞天が祀られ、稲穂を荷い、白い狐に跨る姿から「豊川稲荷」「お稲荷さん」と親しまれてきた。
江戸中期に武士の出世を願う「出世いなり」として広がり、今川義元、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など名だたる武将たちからも信仰を集めたといわれている。
時を経て、第二次世界大戦後となる1954年、豊川吒枳尼真天の御開帳が行われ、多くの参拝者が戦後の復興と未来への祈りを捧げた。当時の人々にとって、希望と平和、繁栄を願う貴重な機会だったという。
墨絵師 西元祐貴氏による御開帳記念企画を開催-
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