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姫路市立美術館で開催中の隈研吾の「コツゴツ」哲学展。独自のオノマトペ表現で建築を読み解く

IGNITE / 2025年1月20日 17時0分

姫路市立美術館で開催中の隈研吾の「コツゴツ」哲学展。独自のオノマトペ表現で建築を読み解く

「姫路は日本建築の聖地である」と謳う隈研吾氏は、2021年より姫路内の三大建築美に向き合い、その本質を独自のオノマトペ表現で「姫路城はツンツン、圓教寺はパラパラ、姫路市立美術館はコツコツ」と読み解いた。

2月2日(日)まで姫路市立美術館で開催されている「隈研吾の『コツゴツ』哲学」展では、さまざまな建築模型などを展示中だ。

約30点の展示でデザイン思考を紐解く

同展示では、隈研吾氏がリノベーションを手がけたパリの旧髙田賢三邸を再現した新作の模型や、映像やモックアップ、髙田氏の作品・遺愛品で構成されるインスタレーション、その他建築模型やモックアップ約30点を展示することで、両氏の響き合うデザイン思考を紐解く。

また、隈氏が手がけている、書寫山圓教寺で進行中の「はづき茶屋プロジェクト」の成果を、模型として披露。はづき茶屋は、隈氏が敬愛する武田五一氏が設計した摩尼殿に対面して建つ休憩所で、参籠者が身を清めた湯屋を起源とするものだ。

茶屋の名の由来となった開基・性空上人と和泉式部の出会いの伝説のように、武田氏と隈氏の時を超えた対話を通じ、未来のはづき茶屋のイメージが展開されている。

隈研吾氏と髙田賢三氏の深い関係性

隈研吾氏は、2020年に逝去した髙田賢三氏がパリに構えた旧邸宅「Takada Kenzo House」のリノベーションを、2018年に手がけた。同邸宅は、髙田氏のデザイン哲学における集大成ともいえる空間作品であり、隈氏によるリノベーションを経た現在の姿は、両氏の協働作品と位置付けることができるだろう。

歴史の重層性を「コツコツ」というオノマトペで表す隈氏は、歴史に学びつつ革新的なデザインを世に広めた姫路市出身のデザイナーである髙田賢三氏の業績を、「コツゴツ」という独自のオノマトペで表現する。

同展示では、隈氏の「コツコツ」と「コツゴツ」のほかに、Takada Kenzo House Memorial Projectや隈氏が手がけている各プロジェクトの展示もおこなわれている。建築好きであればためになる内容であり、展示物も目を引くものばかりのため、会期中に忘れずに足を運んでおきたい。

隈研吾の「コツゴツ」哲学 過去から未来へ生き残るデザインー髙田賢三へのオマージュ
会 期:開催中〜2月2日(日)
会場:姫路市立美術館 企画展示室ほか
所在地:兵庫県姫路市本町68-25
休館日:月曜日
観覧料:一般700円(税込)
公式サイト:https://www.city.himeji.lg.jp/art/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000220.000073910.html

(kyoko.)

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