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山中塗が描く新たな未来。DXで実現する「理想のうつわ探し」コンシェルジュサービスとは

IGNITE / 2025年1月21日 19時30分

山中塗が描く新たな未来。DXで実現する「理想のうつわ探し」コンシェルジュサービスとは

石川県が誇る伝統工芸品「山中塗」。その産地を代表する山中漆器連合協同組合は、一般消費者向けの新しいオンラインコンシェルジュサービス「理想のうつわ探し」を公式ECサイトにてスタートした。

消費者のさまざまな要望に応えるこのサービスは、伝統工芸のこれからを切り拓くDXの取り組みとして注目を集めている。

山中塗が抱える課題と新サービス開始の背景

山中塗は、250以上のメーカーと職人がそれぞれの技術を生かし、多彩な製品を生み出してきた。しかし、多様化する消費者ニーズに対し、個別対応だけでは限界があったのも事実だ。そのため、「こんなうつわが欲しい」といった要望が叶わず、機会損失に繋がるケースも少なくなかった。

これに対応するため、組合は「山中塗」ブランドの窓口を一本化。「理想のうつわ探し」では、問い合わせを産地全体で集約し、柔軟かつ迅速に対応する仕組みを構築した。このサービスを通じて、消費者満足度を向上させるだけでなく、産地全体の売上増加やブランド価値向上を目指している。

多彩なニーズに応える一本化窓口が特長のサービス

「理想のうつわ探し」では、ユーザーが公式オンラインストア内で簡単なフォームに希望のデザインや用途を入力したり、画像を添付したりすることで要望を伝える仕組みだ。受け付けた問い合わせ内容は組合が取りまとめ、加盟する全メーカーと職人に展開。集まった提案をもとに、ユーザーに最適な製品やサービスを紹介する。

この一元化された対応により、ユーザーは個別のメーカーを探し回る手間が不要になり、産地全体としても機会損失を防ぐことが可能になった。一点物の漆器や実用性の高いテーブルウェア、さらには受注生産品に至るまで、幅広い製品ラインナップが提案可能である。

試験運用が示す、高いポテンシャル

2024年9月から11月にかけて行われた試験運用では、従来のECサイトや窓口では対応できなかった要望にも対応できることが確認された。たとえば、幼児用の小さな漆器や拭き漆技法を用いた茶道具、過去に購入した特注品の再生産など、多様な事例で成果を挙げた。

組合によると、この試験運用期間中の成功事例は、ユーザーの利便性向上と産地全体の可能性を示すものだという。

山中塗の未来を切り拓くDXの挑戦

同組合理事長の竹中俊介氏は、「このサービスは、山中塗の魅力をより広く伝えるためのDXの一環であり、組合員全体の営業機会を増やすことを目指している」と語る。さらに、「漆器産業全体の活性化にもつながる取り組みとして、国内全体の伝統工芸の需要拡大に寄与したい」との展望を示した。

「理想のうつわ探し」に興味を持った方は、以下の公式サイトを訪れてみてはいかがだろうか。山中塗が持つ伝統と革新の融合が、新たな価値を提供してくれるだろう。

山中漆器連合協同組合 公式サイト:https://yamanakashikki.com/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000094266.html

(山之内渉)

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