「とにかく美味い…」──黄金のビールの元祖「ピルスナーウルケル」工場見学記
IGNITE / 2015年7月9日 12時6分
日本ではお馴染みの黄金色をしたビール「ピルスナー」の元祖がチェコである事をご存じだろうか。
首都のプラハから列車に乗って1時間半、その発祥の地「Pilzeň(ピルゼン)」へやって来た。ピルスナーというのは「ピルゼンの」というドイツ語であり、この地が発祥である事を指している。
駅から歩いて間もなくすると、麦汁の甘い香りが漂ってきた。「これぞビールの街!」と、ビール好きの心が踊ってしまうような嬉しい香りだ。
やがて石造りの立派な門が出迎えてくれる。この門こそがピルスナービールの元祖「Pilsner Urquell(ピルスナーウルケル)」の工場への入り口だ。
門には1842年と記されている。ドイツ人醸造技師、グロールによって今までになかった黄金色のビールがこの世に誕生した年だ。
下面発酵ビールの一種であるが、黄金色になったのはチェコも日本と同じ軟水だからという理由もあるのだそうだ。その色の美しさと味に、世界が沸き立ったという。
それでは工場見学ツアーに参加してみよう。ピルスナービールの歴史や製法を、資料や映像などを使って解説してくれる。
すっかりオートメーション化された瓶詰め工程なども見せてもらったが、仕込みのタンクは今でもメンテナンスが面倒な銅釜を使用していた。
見た事もないような巨大な銅釜に驚く。
工場見学の最も面白い部分は、ビールの低温熟成の為に掘られたというの地下道を探検するところにある。
ひんやりとしていて夏でも肌寒い。
2002年の大洪水によって被害を受けるまで使用していたというこの地下貯蔵庫は、冬に雪を貯め、流れる雪解け水を利用して全体を冷やしていたらしい。
チェコ人のビールに対するこだわりも、この地下にある。
設備が近代化されて大規模になっても、昔の味を守る為に、今でもここで樽を使った熟成を行っているのだそうだ。
見学の締めくくりでは、地下の樽で熟成された無濾過のビールが試飲出来る。
ホップの苦みと香り、そして麦芽の旨味。その絶妙とも言える調和。きめ細かな炭酸による豊かな泡が美味しさを閉じ込めてくれる。
とにかく美味い。こんなにも美味い飲み物がこの世にあっただろうか。
「Plzeňský Prazdroj(プルゼニスキープラズドロイ)」、チェコ語で元祖である事を強く謳っているが、工場見学でその思いを垣間見た。
彼等の誇りと素晴らしいビールに乾杯!
(田原昌)
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