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14世紀の街並を望む絶景── 世界遺産の街・プラハ「天文時計の塔」

IGNITE / 2015年7月15日 21時36分

14世紀の街並を望む絶景── 世界遺産の街・プラハ「天文時計の塔」

チェコ共和国の首都、プラハ。規模こそ小さいが、ヨーロッパ人でも行く価値ありと人気の観光の街だ。

理由はと問えば、パリにしろケルンにしろ戦火に遭い復興した近代都市であって、今やオリジナルではない。それ故、中世からの姿が残されている、神聖ローマ帝国の首都であったプラハはスペシャルなのだ。

石畳の街を歩き、古い建築を見るだけでも発見があって充分楽しめるのだが、高いところから一気に見渡すのも素敵なもの。

街の西側、丘の上に立つプラハ城からは手前の城下町を含め、「Vltava(ヴルタヴァ川、モルダウ川のチェコ語)」を挟んで街を一望する事が出来る。一番有名なカレル橋も見えるのが、ここの眺めの最大ポイントだ。

展望台からも眺める事が出来るが、街中にも登れる塔がいくつかある。今回は旧市街広場に建つ市庁舎の塔を登ってみた。

市庁舎の塔はまさにゴシックの厳めしい風格を持った石造りの建物で、高さは約70メートル。1338年に市庁舎が作られた後に建てられたもので、脇には世界的にも有名な「天文時計」が時を刻み続けている。

チケットを買って市庁舎の中に入り、階段を上っていくとやがて薄暗い塔の入り口に達する。そこで我々は驚きの光景を目にした。なんと14世紀の塔の真ん中に、突然近未来的なエレベーターが現れたのだ!

勿論塔に沿って作られている階段を上る事も可能だが、折角なので一気にエレベーターで上まで連れて行ってもらおう。石造りの塔の真ん中を、エレベーターで上っていくのは不思議な気分になる。

ドアが開くと、目の前に広がるプラハの街並み。四方を見渡せるので、ゆっくりと時間をかけて回ろう。

真下を見ると広場に多くの観光客が居り、宗教戦争で有名なヤン=フスの像も見える。遠くにはプラハ城、その反対側にはオレンジ色の屋根が並ぶ市民達の街。

そして南側にはスメタナの『我が祖国』の第1曲目で題材とされた「Vyšehrad(ヴィシェフラド)」の城壁が見える。

丁度夕暮れだったので、息を呑むような美しさにしばし写真を撮る手も止まる。太陽がプラハ城の脇へ沈んでいき、街全体が茜色から薄いブルーへと変化していく。何という美しさだろう。

プラハの美しさはとても伝えきれない。皆さんにもその場に立って感動を味わって頂きたい。

中世の息遣いを感じながら、日本とは違う時が刻まれていくのを感じられるだろう。

(田原昌)

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