静寂の中に、贅沢を極めた宿「群馬県谷川温泉 別邸 仙寿庵」

都会では感じられないようなキリッと澄みきった空気の中に、雄大な谷川岳を臨む広い庭園がある。建物の外観は温泉宿とは思えないモダンな造り。庭園に面して天井の高い曲線の廊下が印象的だ。

今回は「ルレ・エ・シャトー」と「日本の宿を守る会」の双方に加入している谷川温泉「別邸　仙寿庵」を紹介しよう。

到着するとロビーでウェルカムドリンクとお菓子の接待がある。このロビーが明るく開放的で天気がよければ正面に谷川岳が見える。

館内には匠の技が施されたデザインの素晴らしい壁や天井、扉などが数多くあり美術品の鑑賞に来たかのような気にさえなる。

特別室の間取りは12.5帖＋8帖＋茶室＋広縁・洗面台・岩盤浴室・トイレ・ガーデンテラス・露天風呂。露天風呂からもテラスからも木々の向こうに谷川岳が覗える。

早速部屋の露天風呂に浸かってみる。やはり自然の風を感じる温泉入浴は非日常的。ことのほかリラックスする。

食事は専用の個室が用意されている。お品書きの下に仙寿庵オリジナルの晒しのナプキン。持ち帰りができるのでお土産を包んで渡すなどの利用法がありそうだ。適度な時間を置いて1品ずつ提供される質の高い会席料理は見た目も美しい。

ドリンクリストもワイン、日本酒、焼酎など100銘柄ほど取り揃えられている。お気に入りの銘柄やお薦めのアルコールを晩餐のお伴にいかがだろう。

谷川温泉は東京から車で1時間半程度、週末の1泊旅行には手ごろな距離だ。チェックインは13時、チェックアウトは11時。庭園の奥には緑に囲まれた読書ルームがぽつりとある。

メンズの利用できるエステティックルームもある。宿で過ごすためだけのお篭り旅行にもうってつけだ。この宿の魅力はなんといっても緑に包まれたロケーション。

静寂の中、自分の尺度で時間が流れる空間。胸いっぱい澄んだ空気を吸い心身ともにリフレッシュして都会に戻ればまた新たな意欲が湧いてくることだろう。

「日本の宿を守る会」について少々説明させていただこう。

木を基調とした旅館建築の伝統、品性やもてなしを信条とする日本の旅館文化を維持し、日本の宿の良さを互いに啓発、研究し合おうとする会が朝日旅行主催の「日本の宿を守る会」。

「日本の宿を守る会」ではスタンプ台帳を発行しており、10軒のスタンプが集まると宿泊した宿の中から1泊招待を受けることができる。スタンプ帳がいっぱいになったとき、どの宿を選んだかというとこちらの「別邸　仙寿庵」。

部屋は宿任せなので、全室が源泉掛け流しの温泉露天風呂付であるこちらは必ず露天風呂付の部屋に泊まれるということが決め手のひとつだ。

住所：群馬県利根郡みなかみ町谷川614
電話：[phone]
サイト：群馬県・谷川温泉 「別邸 仙寿庵」公式ホームページ

（小椚　萌香）

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