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「別世界の入口」と呼ばれた奇跡の地底湖「グランセノーテ」

IGNITE / 2016年2月22日 12時12分

「別世界の入口」と呼ばれた奇跡の地底湖「グランセノーテ」

透明度の高い美しい海や湖は世界中に点在するが、「神秘的」な景色を伴う場所と言えばここが一番に思い浮かぶ。

その場所は「グランセノーテ」。

マヤ語で「聖なる泉」と呼ばれるセノーテの美しさは見る者すべての心を奪うだろう。水面はキラキラと宝石箱のように輝き、ひとたび水中に入れば、光のカーテンが広がり幻想的な景色に包まれる。

この世のものとは思えない美しい世界が実際に存在するのは、日本から少し離れたところにあるメキシコ ユカタン半島。マヤ文明のマヤ人にとって「別世界の入口」とされたその場所は、今では多くの人を魅了している。

セノーテとはユカタン半島に見られる天然の地底湖のことを指す。

低平な石灰岩地帯に見られるその泉は、何百万年もかけて雨水が石灰岩に侵食し、天井が崩れ落ちることで陥没穴が出来、そこに地下水がたまり創られた。 天井が崩壊することで作られたため、泉の下層部にも大規模な鍾乳洞が水没しているのが興味深い。

セノーテ自体はユカタン半島だけでも5,000~7,000個あると言われるが、その中でもメジャーなグランセノーテを紹介しよう。

グランセノーテは、メキシコカンクンから車で2時間ほど南に行った場所にあり、有名な遺跡チチェンイツァ遺跡も近い。

このグランセ ノーテ、実は個人の所有地だというから驚いた。私はツアーで参加したが、個人で立ち寄ることももちろん可能だ。入口で入場料を払い、敷地内に入る。綺麗に 整備されたグランセノーテは、休憩所やシャワースペースもあり気軽にシュノーケリングを楽しめるようになっている。

セノーテの手前にはウッドで作られた階段があり、そこを降りれば念願のグランセノーテである。緑で囲まれたセノーテはどのような色をしているのだろうか、どれほどの透明感なのだろうかと期待に胸が膨らむ。

階段を下りると、そこには神秘的な色をしたセノーテが目の前に広がっていた。

透明度がとても高いため、立ち位置によって水面の色が面白いほどに変わっていく。奥深い水面下に点在する石に当たった光が反射して水面に戻り、見たこともないような光の景色を作り出す。言葉では言い表せない美しさが目の前に広がり、思わず言葉を失う。

いつまでもいつまでも眺めていたい景色であった。けれどグランセノーテの美しさはこれだけでは終わらない。その想像を絶する美しい景色は、水中でも楽しめるのだ。

透明度100mと言われているその水中は、光がまっすぐ差し込み水中にカーテンを作り出す。

この光がでこぼこした地底に届き、芸術的な乱反射が起こるのだ。水中の鍾乳洞やダイバーたちが影となることで描かれるコントラストがまた美しく、自然が作り出すその美しい描画に感動する。今まで様々な景色を見てきたが、このグランセノーテほど美しい光の景色を見せてくれる場所はなかったように思う。

その恵まれた地形と、何百万年もの月日を経て今の形が作られたユカタン半島のセノーテ。その美しさは「この世のものとは思えない」とよく表現されるが、私も心からそう思う。

これほどの美しい景色を生み出してくれた地球に思わず感謝をしてしまう。それほどの絶景であった。

普通の旅ではもの足りない人に、心からオススメしたい場所である。

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