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大正浪漫漂う京都の老舗旅館「晴鴨楼」

IGNITE / 2016年4月4日 10時0分

大正浪漫漂う京都の老舗旅館「晴鴨楼」

天保2年(1831年)創業の老舗旅館「晴鴨楼」は京都鴨川沿いに建っている。客人を迎える玄関はひとつ路地を入った問屋町通。その佇まいはぐるりと犬矢来(いぬやらい)に囲まれ、否が応でも一目で「ザ・京都」を感じさせられる。古来からの建築物を大切に保存している様子が門前からも窺え、館内の調度品類やスタッフのおもてなしの前評判に期待が膨らむ。

しっとりと打ち水のされた石畳を渡り、玄関へ進むと下足番の方が客を迎えてくれる。さっと手慣れた様子で見ていて気持ちのよい働きぶりだ。

館内に案内されると、期待を裏切らない大正浪漫漂う設えにうっとり。応接室風な談話室もレトロ感満載である。

案内された部屋は本館の1階。古い建物であるが、永年きちんと手を入れられた部屋に漂う空気感はなんとも形容しがたい清々しさ。お部屋でいただいくお茶受けのお菓子は晴鴨楼と同じ通りにあるお麩料理専門店「半兵衛麩」の笹巻きの麩まんじゅう。

和室に続く広縁の先には風情のある中庭があり、散策用の変わった形の履物が揃えられていた。庭に降りてみると木陰が日差しを遮り、宿に入る前の気温よりいくぶん涼しいような気がする。

大浴場があるので利用してみると高野槇造りの人口温泉の風呂で、湯船には木で桜を模ったモチーフが浮かんでいる。けして大きい風呂とは言えないが部屋にも内風呂があるためか、宿泊者の多くが欧米人であるためなのか貸切状態でゆっくりと入ることができた。

美しい源氏物語の屏風や美術品、調度品が飾られているので館内を行ったり来たり見て回ると、すれ違うスタッフからの柔らかな京都弁での声掛けで、ますます「京都旅」感が募ってくる。

京都の老舗旅館の醍醐味である京会席料理は担当の中居さんが頃合いを見計らって部屋へ運んでくれる。季節の素材を使用した料理は華美に走らず、薄味仕立ての出汁の効いた味付けは流石に本格京料理。一口いただくごとについつい「美味しい」を連発。上品で洗練された「うま味」が料理の端々から滲み出てくる。

こちらの宿はトイレのしつけのできた小型犬と泊まることができる宿として愛犬同伴の旅行者の間では有名な老舗旅館である。しかもペットの宿泊料は無料なので、小さな愛犬と暮らしている方は、この春京都の老舗旅館への旅行を計画してみてはいかがだろうか。

住所:京都市東山区問屋町通五条下ル三丁目西橘町467
電話:075-561-0771
サイト:http://www.seikoro.com/

(小椚 萌香)

【参考】

晴鴨楼 – 高級旅館・高級ホテルの予約ならrelux(リラックス) 

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