冬の氷で涼む夏。ひのきの展望台「六甲枝垂れ」から神戸を見る
IGNITE / 2016年8月6日 9時30分
六甲山は、神戸市街地の北側に迫る東西に30キロメートルを超える長い山塊だ。
標高の高い頂上付近は冷涼で、夏は避暑地としての利用も多い。
六甲山系を走る県道16号沿いには、六甲山牧場、六甲ガーデンテラス、六甲山フィールドアスレチック、展望台「六甲枝垂れ(ろっこうしだれ)」など観光スポットが多数存在する。
なかでも不思議な形の「六甲枝垂れ」は興味をそそられる。
「六甲山上に立つ一本の大きな樹」がコンセプトの展望台は、フレームや壁、床がヒノキを使った総ひのき葺きでできている。
夏の天然氷と風を利用した「冷風体験」や冬の「樹氷観測」などの自然を体感できる施設である。
入場料を支払い、石畳を歩いて展望台の内部に入る。夏の陽の照り付ける暑さを感じていた体が、冷蔵庫のドアを開けたときのように一気に涼しい空気に晒されひんやり。
これは展望台内の「氷室」に貯蔵している氷の冷気が、展望台の幹にあたる「風室(ふうしつ)」を通り内部を冷やしているためだ。
展望台までの石畳の両脇に低い城壁のような棚田風の石組みには花壇があるわけでもなく、どことなく違和感を覚えるが、これこそが天然氷を作る「氷棚(ひょうだな)」。冬場にできた天然氷を切り出して氷室に保管するという。
自然にできた氷の冷気が、夏の展望台を冷やしていると思うと感慨深い。
展望台なので眺めももちろん素晴らしい。見慣れた神戸の街も、枝葉のようなフレーム越しに見るとまた違った印象。
建物全体を覆う枝葉をイメージしたひのきのフレームには、夜になると1000万色以上の色彩表現が可能なLEDを照射する光の演出を実施しており、幻想的な光景が楽しめる。
六甲枝垂れからすぐの「六甲ガーデンテラス」にも展望施設、レストラン、ショップなどがあり寄っていきたい場所だ。
日陰は夏とは思えない涼しい風が吹き抜け、まさに避暑地。お洒落な小物を扱うショップや、神戸土産などを見ていると時間を忘れてしまいそうだ。
ランチには六甲山ジンギスカンパレスでパノラマを眺めながらのビーフやラム肉ジンギスカンはいかがだろう。
ハンドルキーパーに遠慮しながらいただいた、六甲山の地下50mの岩盤から湧き出た天然水で醸造した神戸の地ビール「六甲山ビール」はのど越しよく美味しかった。
【六甲ガーデンテラス、自然体感展望台 六甲枝垂れ】
住所:兵庫県神戸市灘区六甲山町五介山1877-9
電話:078-894-2281
(小椚萌香)
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